第13話だれか、助けて…



「おかえりー僕。ふーやっと街に着いた〜。」



材料を集めてすぐ帰ってきたが、結構奥まで入ってしまっていたようで街までなかなか時間がかかってしまった。


agiで速度が上がるんだったよね、うーん、でも帰ってくるために振るのもどうかな…。

そういえばレベルが上がっているかもしれない。



ケイ ♂level6

HP50

MP50

str0

agi0

dex35(+3)

int15

vit0

luk0

point10


【スキル】

[光魔法Lv2][鑑定Lv5][錬金Lv1][弓術Lv2][木登りLv1]



おぉー!プレイヤーレベルもスキルレベルも上がってる![錬金]はまだ上がってないけど今日中には上がるかもしれないね。


えーっと、pointを振っとかないとレベル1とかわんないんだっけ…。


んーこれでいいかな。



ケイ ♂level6

HP50

MP50

str0

agi0

dex42(+3)

int18

vit0

luk0

point0



ちょうど今から生産するしdexは多めに振ってっと。


「よし、できた!」


これでやらなきゃいけないことは終わったし早速生産するか。






「んー今回はここら辺で作ろうかな。」



MGでは生産セットさえあればどこでも生産を楽しむことができる。

だから、僕も前回は広場の噴水の近くで作った。


さすがに道の真ん中で作る人はいないが、こんなところでも作ってるのか!というようなところで作ってる人もいて面白い。



ちなみに今回は匂いで他の人に迷惑がかからないように路地裏を入ってしばらくしたところにある空き地に来ている。


え?ドルにぃは作業場を持っていたんじゃないのだって?


それはドルにぃがβテスターだったからだ。ドルにぃいわく、βテスターの特典で1つだけ前のデータを引き継げるらしい。


ドルにぃは木工用の作業場を選んだから持っていた、というわけだ。


しかし、なんでも選べるというわけではないそうだから強い武器を引き継いで、カズがよく言っている「俺TUEEE!」というやつは簡単にできないようになっているらしい。


そういえば作業場が選べたのはラッキーだったってドルにぃが言っていたなー。

それに作業場はホームにも設定できるらしいからいつか僕も欲しいな!





まぁまぁ、それはおいておいてっと。

今僕が持っているアイテムから確認するか。


・初心者ポーション×50

・水×10

・ブルーゼリー×20

・グリーンゼリー×17

・スライムゼラチン(青)×8

・スライムゼラチン(緑)×5

・小石×59

・凝固剤×38か、


おっと、薬々リーフは使い切ったんだった。

まぁ今回は使わないだろうからいっか!



えーっとうーん、とりあえず初心者ポーションに凝固剤を入れてみようかな…


初心者ポーションは瓶に入れたんだった、1回鍋に出してから入れた方が良さそう。


早速凝固剤を鍋に入れるぞ!

爆発したら嫌だけど街の中では死なないらしいし、入れないと始まらないよな!


凝固剤は小さなカプセルっぽいボトルに入っている茶色の液体だ。

見た目だけだとちょっと危ないお薬感が否めない…

押しつぶすように液体を入れるんだっけ、


ポチョンッ



「ぅぅ、やっぱりこわ…くない、爆風がこないから…大丈夫だったのか…。ふー。」


爆発しなくてよかったー。

肝心の鍋はっと、


「え、なにこれ。」


鍋に入っていたのは石だった。

正確には手でも砕けるくらいの脆さで粒もすごく小さいし、泥岩って言った方がいいのかもしれないが…



こ、ここまで凝固するとは想定外だったな。


これを今から完全に粉になるまで砕かないといけないんだ…

粉にするような道具があればすぐだけど…お金もないしな…


…うん、助けてください。



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