第12話これだよこれ!



「リトルロックを探すのはいいんだけど、見た目が石ってことぐらいしかわからないから難しそうだなー。」


 焦っても仕方ないし、丘をウロウロしてみよーかな。














「あ、こんなところに池があったんだ!」



 初心者の森にも川があるし今度釣りでもしてみたいな〜、もう1着装備を買えたら素潜りとかもいいかもしれない!



「魚料理か〜、ふふふふ。」



[料理]を持ってなくても作ることはできるみたいだし、ぜひ魚料理を食べたいな!

 あ、あと生エビとかも食べたい! 


 現実だとアレルギーで生は食べられないからここでたくさん食べれたらいいなー。


「はやく売れるくらいの味の初心者ポーション作って売って初心者料理セットを買ってー、、、すごい楽しみ!」



 一回妄想しだすと止まらないな!初心者の森にも美味しいものがあるかも、また探しに行かないと、




 ガンッ



「ッッイッタァーー!」



 誰だよ石投げたやつ!!ぅぅぅすごい痛い…。



「HPも減ってる…。も、もしやPKというやつか?そうなのか??こ、怖い…。逃げないとっっ!」



 お、落ち着け僕。まずは敵との距離を確認するんだ。


「敵は…いな、い?え、え?隠れてるのか?」



 丘の上は高い木もなくとても見通しがいい、なのにもかかわらず敵の姿が見えないってことはすごく強い[隠密]を持ってるのかも…。あ、これ死んだな。



「ギギギィ…」

「て、敵ぃぃ!そこだぁぁぁ!」



 敵が僕のすぐ後ろ側に!弓じゃ無理だ、もうやけくそだ、矢のまま殴ったらぁぁぁ!



 ゴンッ!!



 やった!…てない?これは石?



「石、浮いてる。僕に当たった小石が浮いてる。」


「ギギ、ギュェァー」


 あ、え、とりあえず…ー


「か、鑑定!」



 "リトルロック"level4

 どこからどうみても小石。

 熱を感知しそれに向かって体当たりをする。



 リトルロックだ!たしかに小さい石、そのままだな。こんな見た目なら見つからないはずだよ。


「ちょうどいいしこのまま倒す!」




 ガンッガンッガンッ


「グゥゥ!硬い!抑えてたら攻撃できないみたいだからそれは安心だけど。硬すぎてこの矢じゃ無理かも…。」



 ほかに何か攻撃手段…ライト?でいけるのかな、まぁものは試しだな、



 リトルロックを握ったまま、

 詠唱~ライト~


「ライト!」



「ギュ、ギュェァァァ!」


 き、効いてる!


 もう1回、「ライト!」



 ビカッッ


「ギュギュギュギュゥゥゥゥ…ー。」


「やった!倒せた!」



 硬い敵には魔法の方がよく効くのかも知れない、大発見だ!




「あっと、ドロップは…。」



 ・小石

 ただの小石



 ・凝固剤(小)

 ものを固めることができる。

 食用可



 凝固剤…。これだよこれ!僕が欲しかったものは!これがあれば初心者ポーションを固められる。


「よし!もっとリトルロックを倒すか!」


 たくさん倒したいと思ってもリトルロックの見た目はただの石なため大変見つけづらい…


「あ!リトルロック発見!ライト」


 あれ?ライトが発動しないや…うーんバグかな?もしかして、


「鑑定」


“小石”

 ・ただの小石


 なーんだ、石か。

 となると視界に入っている石っぽいのは全部が全部リトルロックということでもないみたいだな。


「地道に鑑定して倒していかないといけないか…」


 そのあと1時間ほどリトルロックだけを倒し続けた。

 ちなみに、あとあと調べるとリトルロックと小石の見分け方は浮くか浮かないからしい。

 リトルロックは近づくと浮いてくるらしいからそこを攻撃するらしい。


 たしかに僕も最初の攻撃を受けた時浮いてるリトルロックをみたよね。

 見分け方まで調べておくべきだったなー!


 なんてことがありながらもたくさんのリトルロックを倒した。成果はこんな感じ、


 ・小石×59

 ・凝固剤×38


 結構たくさん凝固剤が集まったな。


 小石も何かに使えたりするのかな?投擲用武器とか?

 よーしっ、街に戻っていろいろ試すぞう!









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る