第11話甘いんだよ…
「恵太ー。起きろ。」
「は?無理。寝る子は育つんだよ?」
「規則正しく寝る子は育つんだよ。今何時だと思ってる、もう11時だぞ?!」
和馬はいっつも人のことばっかり言って、自分もすっごい夜更かししてるくせに!
「恵太、顔に出てるからな。」
おっと、、ばれたか。
まぁ和馬のためってわけじゃないけどいい加減起きるとするか…
「そういえばなんで和馬いるの?」
「あー寝汚い恵太のせいですっかり忘れてた。この前話してた初心者ポーションの作り方を掲示板にのせたんだ。まぁ案の定、すごい反響だったぞ。」
「すごい反響かー。喜んでたの?」
「あぁ、喜んでたぞ。それも大喜びだ。」
「なら良かった!」
自分がしたことで人が喜ぶってのはなんかいいなー。
「あ、でも濃い青汁味ってのにはやっぱり落胆してたわ。初級ポーションでもっと濃くなったら猛毒の部類だしな。」
「うーん、たしかに初心者ポーションですでに毒っぽかったかも。あれで回復してもプラマイゼロって感じだよねー。」
青汁味って僕的に草の味すぎるんだよねー。
青汁味、どうにか工夫できないかな…
「今日ログインしたらどうにか出来ないか研究して見るね!」
「お、そうか。それはありがたい。必要な素材があれば集めるの手伝うからな。」
「うん!その時は連絡するね。」
「じゃあ、俺は早速やってくるわ。また中でなー。」
「またね、僕もすぐに行くと思う。」
ということで、いつもの噴水のある広場だ。
そういえばこの前和馬がここの名前はヴィータ広場って言うんだって言ってたなー。
今まで必要なさすぎて名前なんて気にしてなかったや。
「まずは何をすればいいんだろう…。濃い青汁味…濃い青汁味。やっぱりお菓子とかにすれば食べやすいかな?お菓子に青汁…粉末にすればまだいけるのかな…抹茶的な……」
てか、ポーションどうやって粉末にするんだよ…。
もっとグツグツ煮込んでみるとか?水分全部吹っ飛ばす勢いでグツグツしなきゃいけないのか?!
…やってみる価値はあるけどなんかめんどくさいな…。
「とりあえずスライム以外も倒せるように狩りに行こうかな…。」
考えてても仕方ないしね!
ー東の丘ー
前はドルにぃと初心者の森に行ったから今回は東の丘。初心者の森よりも少し難易度も上がってる。
そう、僕は今までの僕とは違う!
え?何が違うかって?初めて公式の攻略掲示板を見たんだよ!!
掲示板によるとここにいる主なモンスターは…
「グリーンゼリースライムに、リトルロック?グリーンゼリースライムはブルーゼリースライムの色が違うやつだよね?
リトルロック…うぬぬ、、そのまんまだと小さい石、だよね…。でもモンスターってことだし生きてる石かー全然想像つかないや。」
石に魔法って効くのかな?
倒せるか不安しかないけどがんばろう!やってみなきゃわかんないしね。
お、早速グリーンゼリースライム発見!
息を殺して近づいて、
詠唱 ~ライトアロー~
「ライトアロー、」
ビュッ
「ピキッッ?!」
一発じゃ倒せなかった!気づかれちゃったけどこのまま、、
「ライトアロー、」
ビュッ
「ピキッ、ピキキ〜」
や、やった!倒せた!!やっぱり初心者の森よりも敵も強くなってるな…
さっきは忘れてたけど次からはちゃんと鑑定もしないとね!
そういえばドロップアイテムはなんだったんだろう。
アイテムボックス見ればわかるんだよね…。
えーっとなんだろ、
・グリーンゼリー
緑です、すっごく緑…。
食べ、食べれますよ?毒無いですからね?
食用可…
・スライムゼラチン(緑)
とても明るい緑色をしているが毒は含まれていない。
食用可
おい、グリーンゼリー。そのハテナはなんなんだよ!食べれますよ?だと?!信じれねぇよ!
スライムゼラチン(緑)の方が蛍光色してても説明が丁寧だからすっごく食べれそうだわ!蛍光色の緑だけども!!
「そんな曖昧な言い方されると食べてみたくな…ならないかな…。……男は度胸??」
えーい、ままよ!
パクッ
「…、ンググ、カキ氷のメロン味のシロップ固めたやつだ!甘いけど、なんか違う!甘いけども!!」
これは、ブルーゼリーはブルーハワイか?
まぁこの流れできたら普通はそうだよな…
パクッ
「やっぱりブルーハワ、じゃない?!え、え、すごい裏切られた気分なんだけど…。
これ、この独特の突き抜けるような味は、ミント!チョコミントとかのミントだ!チョコ入ってないけど!」
正直、ブルーゼリーよりグリーンゼリーの方が僕はましかな。
チョコミント好きには悪いけど、いやこれはチョコ入ってないからミントか…。
「うちで使ってる歯磨き粉の味に似てる…」
ゼリーにミントってすごい合わないな…新発見っちゃあ新発見かな。紅茶に入れたらまだいけるかな??
とりあえず、次はリトルロックを探しに行こっと!
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