第2話ゲームなめてたわ、ごめん好き…

『では、今からチュートリアルを始めさせていただきます。』


「はい、お願いします!」


あー緊張するな、ただのゲームだと思ってなめてかかったらやばいのはもうわかった


『では、なりたい種族を選んでいただきます。種類にはMG内で基本種族とされている種族が6種類あります。こちらをご覧ください』


【ドワーフ】

【エルフ】

【ヒューマン】

【ケットシー】

【クーシー】

【ハーフリング】


ほー結構たくさんあるんだなー、エルフとかは有名な種族だよな。

クーシーって言ったら犬みたいなやつでケットシーが猫、ハーフリングはうーん低身長のやつだな!


『お決まりになりましたか?』


「あ、えっと、種族の説明とかはないんですか??」


『失礼しました、説明不足でしたね。MGでの種族の選択は主に見た目のためでございます。ですのでどの種族を選んでも中での戦闘や生産などの作業には支障はありません。


ご安心ください。』


み、見た目のためなのか…運営…手抜き?

和馬から前に聞いた種族レベルというやつはないっぽいな


『このゲームではサーバーや社員への負担を減らすために種族レベルを取り入れておりません。今後も実装する予定はありません。』


心を読まれた?!こやつ!で、できる!!



…人生に一回は言いたくなっちゃうよね


『読んでいませんよ』


「いや!読んでるじゃん!こわいよ!」


『いえいえ、マスターの顔にしっかりと書いてあるだけですよ。では、気を取り直して種族はお決まりでしょうか?」


はっ、忘れてた。うーんまず低身長な種族はなしだな…いやー?決して気にしてるとかじゃないからね?笑ったやつは鼻の下グーパンチだからね!


「うーん、、あれ?ランダムって項目があるな…あのこれって何ですか?」


『ランダムというのは基本種族以外も選ぶことができる項目です。


しかし基本種族以外はレア種族となっているため排出率は低く設定されており、その確率は0.001となっています。

また、レア種族は固定スキルでスキル枠を使ってしまいます。


それに加えてランダム選択は一回しかできないので基本種族が当たってしまっても再挑戦はできません。』


「ほえーそんなのもあるんだ。再挑戦できないのか…でも、自分じゃ決められないし…ランダムでお願いします!」


『かしこまりました。では好きなタイミングでこのボタンを押してください。』


ピ、ピ、ピピピピピピピピピ_______


よし、いまだ!ポチッ


パンパカパーン


『おぉ!おめでとうございます。ここまでの強運の持ち主はMG初ですな。レア種族の天使族です。』


お、おぉー!すごい、やったー!ちゃんと宿題したからだな!嬉しいっ


『では次に見た目の作成をします。しかしここで注意がございます。MGでは現実との差をなるべく出さないためにも見た目作成で変えられるのは全身の色だけとなっております。ご了承ください。』


「えぇ!色だけ?!し、身長は??身長はダメなんですか?!」


『申し訳ございません…決定事項ですので。』


お、終わった。僕のゲーム人生はもうダメだ…いや気にしてたわけじゃないけど!十分高身長だけど、もーちょっとだけ大きくてもいいかなーみたいな?


「うぅー、仕方ないよな。…運営恨む。」


『…マスター、見た目作成に移っても良いでしょうか?』


「あ、はい。お願いします。」


柄にもなく取り乱してしまった…。


『ではこの画面で作成できます。ご覧ください。』


ファンッ


ふむふむ目の色も変えられるんだ。あーこんなにたくさん色があると決められない!!


んん?天使族限定カラー?天使の色ってなんだよ…白だよな。


普通のところにもしろはあるけど…まぁ決められないしこれでいっか!


けってーい!


『お決まりになられましたか?では次はスキル選択です。』


「あのースキルにもランダムってあったりしますか?」


『はい、ございますよ。』


「じゃあそれでお願いします。」


『よろしいんですか?スキルの組み合わせで無限に可能性が広がって行くというのがこのゲームの醍醐味となりますが…』


「あの、今までゲームをしてこなかったのでその組み合わせもよくわからなくて…」


ゲーム初心者にはなかなか難しいことなんだよな…まず想像力もないから初心者じゃなくても僕にはむすかしいかもだけど。


『なるほど、ではランダムの説明をさせていただきますね。』


「お願いします!」


『まず、スキルというのはスキル枠にはめて使用します。初期状態のスキル枠は5枠となっていて、この枠数は中で特定の条件を達成すると増やすことができます。通常だと今4つ選んでいただけるのですが、ランダムで選べるスキルは1つだけです。』


「えっ、そうなんですか?!」


『しかしスキルは主に中で習得することが可能です。5枠あるスキル枠に状況によって付け替え使います。そして、マスターはレア種族の天使族ですので固定スキルとして[飛行]、[光属性魔法]をすでに持っています。』


「ふむふむ、でも他の人より1つ少ないのか…うーん、どうしよう。」


『ご安心ください。本来ならスキル習得はとても大変なことですが、ランダムを選択した方にはスキル習得力増加の称号をつけさせていただきます。

なお、この称号は5枠分のスキルを習得と同時に消えるよう設定されています。』


「なるほど!なら大丈夫かな。それでお願いします。」


『では、先ほどのように好きなタイミングでこのボタンを押してください。』


よーし!使いやすいのを当てないと!


ピ、ピ、ピピピピピピピピピピ__________


ここだぁー!ポチッ


ピコン

[鑑定Lv5]


『おお、なかなかいいものが当たりましたな。これはものの名称や品質などがわかるスキルですね。』


よかった!よくわかんないけど使いやすいならいいやー


『では、これでチュートリアルを終了いたします。スキルの練習などは冒険者ギルドに練習室というものがございますので。そちらでお願いします。』


「はい!いろいろとご丁寧にありがとうございました!」


あーついに始まるのか!もう和馬にゲームに興味ないなんて言えないな、本当にたのしみだ!


『ではいいMiniature garden world を…』





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る