低身長?いやいや目線は一緒でしょ!

羊毛

Miniature garden world onlineにおりたつ僕

第1話低身長と書いてこうしんちょうと読む!

 幼馴染の和馬に誘われて、いや甘い言葉に乗せられて…VRMMOをやることになった。

 正直ゲームなんてトランプどまりで出来る気はしないけど…。


 でもこのゲームをしたら僕の長年の夢がすぐに叶うんだって!まぁ詳しくは聞いてないから夢ってどれのことなのかよくわからないけどあいつのいう俺の夢ってたぶん…、、


 ———————————————————


『Miniature garden world online』

 通称はMGと呼ばれているらしい。


 医療技術として開発されたVR技術がついにゲーム業界にも取り入れられた、と和馬が興奮気味に教えてくれたことがあった。


 根っからのゲーム好きなあいつは色々なものに手を出していた気がする…でも最近はVRMMOの分野が楽しすぎて他に手をつけられないとが言ってたなー。


 まぁ明日からは夏休みだし僕たちは部活をしてるわけでもないからゲーム三昧なんだろうな。


 プルルルル…

「もしもし、恵太?なんだよその声寝起きか?あと5分でMGか正式オープンなんだぞ?

 朝飯食ったか?歯磨きしたか?トイレ行ったか?あ、機械つけたあとはベッドに寝転んでやればいいから!じゃあな!」

 プッ、ツーツーツー


 うん、あいかわらず嵐のようなやつだ…これがモテるんだから世の中面白いよな…


 え?僕?ハハハッこの話はやめよう、


 もう五分前か早いな、朝ご飯は食べたし歯も磨いたしトイレにも行ってある、ゲームをほとんどしたことがない僕でも楽しみなものは楽しみなのだ。


 和馬曰くこんなゲームではスタートダッシュ出来るかで今後がかわるんだせ!とイケメンスマイルで語られたのはいつだったか…。

 昨日だったかな。


 和馬が言うにはスタートダッシュができたら攻略組になりやすいらしい。


 正直僕はそんなのには興味がないから1人でぼーっと進めるつもりだ。


 気づいたら10:06だった時間が経つのは早いな

 すでにオープン時間をすぎていた、ゲーム好きだったら慌てて始める場面なのかもしれないが…


「夏休みの宿題、ちょっとだけやっとこう。」


 残念ながら僕にはスタートダッシュよりも夏休みの宿題を早く終わらせる方が大切なのだ。







「ふー、国語はおわらせられた。何時だろう」


 現時刻11:53だった。


 2時間近く集中してできた、なかなかいい夏休みの宿題スタートダッシュを決めれたんじゃないだろうか、ふふふ


 まぁそれは置いておいて、ゲームの中で会おうと和馬と約束していたのを思い出した。


 てか20件もの迷惑メール(和馬からのメール)で思い出したんだが、

「時間的にもいいし昼ご飯にするかー。」


 まぁ和馬と合流はいつでもいいだろう。

 一応謝罪メールはしたし大丈夫だよな。


 *



 *



 *



 *



「はーお腹いっぱい、やっぱり夏は冷やし中華が美味しいなー。よしっ、そろそろゲームするか!」


 おっと、その前に一応和馬に今からやるとメールしておくか…

 ゲームでは何しようかなー何か物を作るとかしてみようかなー。


 ピッ ファン

『Miniature garden world onlineにようこそ

 まずはじめにあなたのお名前を教えていただけますか?』


 おぉ!すごい人間みたいだ、これでゲームのキャラクターなのか!


「こんにちは、えっと名前…考えてなかったな、何にしようかな。」


『こんにちは、マスター。お名前を決める際の注意事項がヘルプにありますがお聞きになりますか?』


 ヘルプ機能?そんなものがあるのか、たしかに説明書がないなとは思っていたけど。


「はい、聞きたいです!」


『では、お話しさせていただきます。注意事項は2つです。


 まず1つ目は自分がつけようとしていたお名前をすでに他の人が使っていると同じ名前はつけられないと言うことです。

これは個人の識別を容易にするためなので問い合わせは受け付けておりません。ご了承ください。


 2つ目はお名前に卑猥である倫理にかけると運営がみなした場合は使用できないもしくはその単語の部分を伏せると言う処置を取らせていただきます。以上が注意事項です。』


 なるほど、同じ名前がつけられないのは不便だなー考えるの苦手だし…


『お決まりになられましたか?』


「うーーん、とりあえずケイタは使えますか?」


『すみません、ケイタという名前はすでにしようされています。』


「うぅーーん、ならケータで!」

 これならいけるんじゃないか?


『残念ですが…』


 ううゔーん、むずかしい!


「じ、じゃあケイはいけますか?!」

 もう、これ以上はひねり出せない!

 自分の想像力のなさが悔やまれる…


『はい、使用可能でございます。』


「やった!よかったー」

 ふー、これでやっとゲームが始められる。


『ではチュートリアルフィールドに移動します。ステータスおよび職業設定はチュートリアルフィールドで行います。』


 うわーついに僕も魔法とか打てるようになっちゃうのか!

 すごく楽しみだ!!

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