第15話

マスターを見ると口角が耳まで届くくらい、にんまりと笑っています。


「いたずらですね」

「魔法ですよ」


そう言うマスターの格好は和装でした。

ピンクの和帽子まで。


「なんで?いつの間に?」

「次のお客さまがお茶をご所望なので」

「千利休みたいですね」

「いえいえ、ほんの一利休です」

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雲の上の喫茶店 丸 子 @mal-co

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