第2話 開花

私が彼女の彼への好意に気づいたのは2ヶ月前、中一の2月だった。

世はバレンタインだと浮かれており、私もその中の1人に過ぎなかった。なんにせよ私は恋バナが大好きなので、親友の結衣とそういう話になるのはなにも不思議なことではなかった。

2月1日、私は話を持ち出した

「ねえ、結衣!バレンタイン誰かに渡す?」「あ、結衣は渡す相手いないかーごめんごめん」

そう、いつもの様に冗談を言った。しかし何かがいつもと違うのだ。私は結衣のいる方に顔と向けた。いつもだったら、結衣は「もー知ってるくせに〜!」と少し怒った様子を見せて2人で笑い合うはずだ。でも結衣は何も言わない。何かを思うように俯いている。

10秒間、沈黙が続いた後、結衣は口を開いた「そうだね、いないよ!」

あーこの癖知ってる、顎を触る彼女の癖。

彼女が動揺している時にする癖だ。

私は確信した。「結衣にはバレンタインチョコを上げたい相手がいる。」

その相手は次の日学校で、すぐにわかった。

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目には目を、向日葵には日を。 @0627minto

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