第10話 バイトNo.5 友人ルート情報 赤坂庭樹園
ここから、話を戻して過去のバイトを思い出したので書いてみます。
まだミスタードーナツでバイトする前、友人達とバイトした話を書きます。
単発の2日だけ。
京都出身の友人Hの部屋でマージャンでもするかと話してたら、他の友人T君が呼びに来ました。
あ〜〜〜良かった!◯◯も居るんやな。急で悪いけど、明日と明後日、バイトに来てくれへんか?
えらい急やな?!
話を聞くと友人がバイトしてる赤坂庭樹園という庭や樹木を施工している会社でバイトをしているらしい。
日給5,000円!社長の奥さんが作るメッチャ美味い弁当付き。
顎足つき(ご飯と、車代)は良いバイトの条件だ。まあ、会社の車に同乗するから車代はなし。
ええやろ?
日給って何時間?
そんなもん、職人やで?
朝は5時から仕事場に着いたらコーヒーや。職人は糖分必要やからな。
途中15分休憩して11時まで仕事して、昼飯や!
飯終わったら昼寝。
職人は疲れて仕事するとミスするから危険や。
昼寝30分で仕事再開。
以降1時間ごとに15分休憩。
午後3時にオヤツの時間。
午後4時半には終了。
5時には掃除して片付け。
どうや?
◇◇◇
トラックに分乗して現地へ。
今から麻雀しようと思ってたのが急なバイトで取りあえず、Tシャツとジーンズで。
そろそろ朝になろうとしていて、腹が空いて来た私達に、社長の奥さんが持ってきた弁当を渡される。
当時最新型の魔法瓶ジャー。かなりデカイ職人サイズ。
シヤケと卵焼きとニンニクタップリの豚肉があり、その下にキャベツ炒めが美味い。熱々のご飯に、まだ熱い味噌汁。
朝からこんな豪勢な弁当は食べたことないな。
社長の奥さん、私達の満足そうな顔を見て安心して帰って行く。
友人が、あれまた昼飯作って持ってきてくれるんやで。いい奥さんやろ?
◇
まず、ヘルメットを渡され被る。軍手とブーツもつけて、さて何からしますか?
◯◯君は細いからあれは無理や、と大きな岩を見せる。もちろん無理。。
じゃ、このツルハシ貸すからこの塀を壊してくれるか?
庭から大岩を出す為に塀を壊すのだとか。
最初は、このエルの字の塀を壊すのなら半日で出来ると思ったら、一日終わった段階でまだ半分くらい。
手のひらにはすでにタコが。膝も脚も腰も全部痛い。
とんでもない重労働でした。
京都出身の友人Hは大岩を移動したり、樹木の移動を手伝って同じく筋肉疲労が。
夕方に一旦終了。昔で言う木賃宿みたいな宿へ。社長の奥さんが持ってきた晩御飯を食べた後は、銭湯へ。
この現場近くは、同和問題で市の予算の3割が使われててその分インフラには回ってないけど、銭湯は普通の半分以下で使える。
設備は普通に良い。風呂上がりはもちろんコーヒー牛乳を一気飲み!いいお風呂でした!
木賃宿に戻れば即、爆睡。
食後のビールとか言ってる間もなく爆睡。
翌日はメインの樹木の移動。
3本の丸太を組んで、滑車を付けて、樹木の下部にロープを回して上から吊り下ろす感じで、横から押す人、引く人がバランスを合わせてセンターは移動。
皆で力を合わせるのって気持ち良いよね〜。
もっとも、私は横で見てただけ。
まだ壊してない塀があるので、ひとりツルハシで壊してました。
このバイトに引き込んだ友人Tは、その後、バイトで稼いだ金で、中古のマイクロバスを買い、仲間皆で手伝って、錆を落としペイントして綺麗な銀色にしてから、大学を中退して東京の劇団へと向かいました。
その後数年泣かず飛ばずだったのが、同窓会の席で京都出身の友人Hが「ちょつとみんな聞いてくれ!」で始まる言葉で驚きました。というのも、その友人Tが。始まったばかりのテレビドラマで主役のひとりだったから。ドラマの題名は「◯◯◯◯の◯◯◯たち」です。
追記:
名前を変えました
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