第101話 シャンプーさん

 皆さん、外で声をかけられるのってどう思います?

 知り合いを遠くに認め、上がったテンションのまま声をかけるのって?


 これはそういうお話です。

 あれ、普通に名前ならいいけど、あだ名や役職名だと、ねえ?

 外で、

 「先生‼」って声かけられるの、結構苦手でした。

 いや、その時点では先生だったし、間違ってはいないですよ。

 でもねぇ、周りが振り返るんですよ。

 誰が先生なの?って好奇心で。

 『部長』や『課長』なら、こう言うのはなかったかな、と。

 でも多分、私のような特殊な先生じゃなく普通の学校の先生なら、きっと大丈夫と思います。

 あと、あだ名の連呼も結構きつい。

 体形が似てるからって『ドラちゃん』は止めろ。

 ネコ型ロボットではないぞ、私は。

 まあ、このあだ名で呼ぶのって、うちの父親がもっともっと上手だったので、寮生達を責めきれない。

 なんでそんなあだ名だったのか、多分近所のワンコ🐕の名前だったような、京都旅行で母親を、

 「シャンプーさん‼」と大声で呼んだらしい。

 全・通りすがりが振り返った。

 そら、日本人丸出しの私の母親が、『シャンプー』じゃあねえ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る