第46話 後悔してること(20話に1回くらいは真面目に)

 たまには真面目モードでお話しします。

 私には後悔していることがありまして、人間だから後悔の1つや2つあるものですが、結構地味に効いてきます。

 ある時、外部の短大に通っている寮生が1人、寮出しました。秋だったか、年末近かったか、2年の卒業まで数か月のところでした。

 学校には彼氏の家から通い続け、『とにかく仕事だけしたくない』という構えでした。

 で、結論から言いますと、ノラクラ退社を免れさせ、結果卒業させてしまいました。

 私自身が若かったため、つい庇ってしまったのです。

 今考えれば庇ってはいけなかった。庇わなければ実家の方にも所業がバレて、一応嫁入り前の娘ですし、強制送還になることが予想できます。

 それは非常にもったいないけど、そうさせなければいけなかった。

 間違っていることは間違っている。必ず一定のペナルティーがあることを、意地でも教えるべきでした。

 わがままなまま、常識無視の傍若無人が通ると思わせたこと。

 そして通してしまったこと。

 もしかしたら、彼女の心を曇らせたのではと後悔しています。

 味あわせてはいけない成功体験だった。

 卒業式で出会った時、知らない人を見るようにしていたあなたのことが…

 思い出すと心配です。

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