第45話 松に祈れば

 いきなりどんなタイトル?と思ったでしょう。

 実は校歌あります、そのワンフレーズです。

 松ばかりある敷地なので。

 ただ、『祈る』か『歌う』か、ちょっと記憶が曖昧ですが。

 本科生は1年の最初の音楽で、この校歌を習います。私は歌えません。音痴なんで、女子校らしい高い音階が絶対無理です。

 でも、1年に1回は必ず歌うこととなりました。

 はい、卒業式です。

 企業内高校の卒業式は、ちょっと来賓がスゴいです。

 市のお偉いさん、来ます。古くからある工場なので、おそらく市にとっても(税金的に)重要な立ち位置です。

 卒業証書は2枚です。企業内高校としての証書と、単位制高校としての証書です。1人に対して2回読み上げるため、感動2倍ならいいんだけれど、多少調子が狂います。

 で、あと卒業式で発表されるのは、数々の賞で…

 皆勤賞などが一般的ですが、ここ、昭和レトロの企業内高校では、最優秀賞とか優秀賞とか、生徒に順位を付けたがらない昨今では信じられないような賞が目白押しです。

 ◯◯市長賞まであった…

 しかも最後の年は、生徒数と賞の数が拮抗するという馬鹿な事態に…

 なかなか面白かったですよ(^^)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る