第47話 帰ってきたブラック勤務体制
私が企業内高校の先生をしていた頃、教務室は隔週の週休2日制でした。
世の中、週休2日制のところも結構あったし、一部企業では週休3日制なんて挑戦的なことをしてました。
まあ、文句を言うほどでもないが、
「おっくれてるぅ!」って、そんな感じ。
当時は月給いくらで決まっていて、残業代の概念すらなかったし、24時間ゆるゆる拘束の女子寮住みで、
「まあ、その分一般より給料は高いんだぞ。感謝しろ」って言う、雇用サイドの声が聞こえます。
で、このブラック体制、最たるものが月に1回弱回ってくる、日曜日の後番勤務だった訳です。
日曜は普通休みです。しかし、当時女子寮には直通の電話がなく、携帯電話も普及前、電話番のために教務を開けました。
20時から22時まで、親から、お友達から、彼氏からの電話をひたすら取りつぎ続けます。
寮の電話は2回線のみだったから、長すぎると顰蹙を買います。面倒です。
あと、退屈していた寮生が遊びに来て、時々トラブルも運んできて、ワチャワチャします。
22時過ぎれば解放されますが、結局すぐには帰れません。女子寮生も休日勤務とかしてるので、お迎えして、くっちゃべって。
お仕事終了でお風呂に行けば、また寮生に会います。
本当に女子寮生漬けの日々なんですよ。
うらやましいだろ、男性の皆さん(やけくそ)。
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