第3話 学校にて《二時間目》

「理科って移動?」

とみる。が聞いてきた。

「うん、そうだけど...顔色悪いけど大丈夫?」

「ゆんちゃんは、頭悪いけど大丈夫そう?」

「おいお前なあ...」

「何か?」

「心配してやってんのに、そういう事言うなよー」

「ホントの事だもん」

「ちっ」

「今日はりゅう…何とかの実験するんだって」

「硫酸?」

「そうそう、それー。あったまいいー」

「さっき、頭悪いって言ってませんでしたっけー?」

「いや、冗談、冗談ー」

絶対に冗談じゃないよね。今の。

「はぁ」

「どした?」

「君の頭に硫酸をかけたいなーって思ってたんだよ」

「ぎゃぁぁぁーーー」

「頭悪いのに、もっと悪くなちゃうかもねー」

「おいっ!!」

みる。の蹴りを避けながら理科室へと向かった。

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