天気雨
pepe🍅
第1話 (不思議な森)
ある梅雨の日、
「ジメジメ、ジメジメ...ほんと毎日嫌になる。空は曇ってるし、蒸し暑い...
だから梅雨は嫌いなの!」
シトシトと雨の降る帰り道をブツブツと文句を言いながら怜奈は歩いていた。
「あれ、あんな森あったっけ...」
帰り道、ふと怜奈は、見慣れない森を見つけた。
そんなに大きな森ではない。でも、どこか不思議な感じがする森だった。
「行ってみたい」
そう思った怜奈は、自分より丈の大きな草をかき分けて森の奥へ進んで行った。
ガサガサと草をかき分け進むと、開けた場所に出た。
そこには、深緑の葉を茂らせたおおきな木が1本生えていた。
はたからみればただの大きな木だろう...だが怜奈には、何故かその木が特別なものに思えた。
しばらくしてから怜奈は家に帰った。
雨はさっきよりも強くなっていた。
「なんだったんだろうあの森...」
布団の中で怜奈は考えていた...
◇
朝、
今日は珍しく晴れていた。ほんとうに梅雨なのかと疑うくらいに青く晴れ渡っていた。
「〜♪」
スキップしながら怜奈は上機嫌で学校に登校した。
「やっぱり晴れてるのが1番!太陽は暖かいし、空は綺麗に青く澄んでる!最高!やっぱり晴れが1番すき!」
昨日不思議な森があった所を通った、
だが昨日の森はなく、そこは空き地となっていた。
「あれ、昨日はあったのに...なんでだろ」
怜奈が立ち止まって考えていると学校のチャイムが鳴った。
「わぁぁ!遅刻だぁぁぁ!」
急いで怜奈は学校に走った。
◇
カリカリカリ、コトッ
「はい、先生かけました」
「はい、もう教室に行っていいですよ」
遅刻届けを書き教室に向かった。
1時間目は歴史、今日はこの土地の歴史に詳しい先生が来て話をしてくれる日だ。
どんな話をするのだろうと怜奈はわくわくしながら階段を登った。
時計は午前9時をさしている。いつもなら雨が降っているが、今日は晴れ、快晴である。
天気雨 pepe🍅 @pepeTomato
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