愛について

普川成人

顔に化粧水を塗る

服を買いに行く

髪の毛をカットする

香水をつける

ワックスを付ける

姿勢を正して歩く

高潔な志を持つ

さあ、告白をしよう


しかし気づいたその男

「なるほど俺は透明人間」

透明になる化粧水

雑踏に紛れる服

見えない毛

そうして残るの臭いだけ

「やれやれどうも悲しいものだ」

男はそうして消えてしまった。


一つの雫が落ちていく

キラキラキラキラ輝いて

そうして地面に落下した

後にはシミだけ残ってた

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愛について 普川成人 @discodisco

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