猫パンチはもはやご褒美です。
前略
テレビを見ながら寝ていたら猫に頭突きされたお父様
無表情だった天然系イケメンが勝手に奢ってきます。
お昼ご飯は激闘の末、何とか自分で出せました。
★異世界にトリップしましたが、何の能力も無くて生きるだけで精一杯です!★
ホワイトさん奢り事件から日の夜、ルゼルたんが部屋にやってきた。
「私がお勉強を見てあげるのですから、厳しく行きますわよ!!
手始めに、先生と呼びなさい!」
とのことだ。
え、可愛いんだが??
「先生、よろしくお願いします。」
先生呼びすると、ルゼル担は満足そうな顔を向けた。
可愛いすぎるが??
「貴方は一切こちらの文字が分からないと聞いたわ。
まずは基礎中の基礎からよ。」
「お願いします、先生。」
先生呼びすると満足顔を披露してくれる。
やはり、猫たんはどんな状況でも癒しだな、精神安定剤だわ。
これから毎日、ルゼルたんは私の元に居てくれるらしい。
異世界人は特別な力があると思われて襲われたりする事もあるらしい。
力のない私では太刀打ち出来ないので、ルゼルたんが護衛代りだ。
有能ですね。
なぜここにチュールがないんですかね??
ルゼルたんとの勉強は1日1時間
近日中に仕事も始まるから、あまり負荷をかけすぎるのも良くないと、ルゼルたんからのお達しだ。
「そう言えば貴方、帰る方法探してるのよね?」
今日分の勉強も終わり、寝る準備をしているとルゼルたんが質問してきた。
「やってくれる予定だよー。
課長が魔法士団?にお願いしてくれてるはず。」
「カチョーってなによ。
まさか、宰相の事じゃないではすわよね?」
そのまさかではあるんだが、ルゼルたんには笑顔だけ返しておこう。
「まあ、いいですわ。
でも、前の世界に帰ることは諦めた方がいいですわよ?」
「なんで?」
私の問いかけにルゼルたんは悪い顔を向けた。
「私に目をつけられた時点で帰るのは困難でしてよ?」
え、まさかそれって…
「ま、まさか…ルゼルたん、私のこと気に入ってくれたの!!??
帰らないでー泣ってこと!!
私の心はいつだって貴方のものよ!!」
私の返答にルゼルたんはスペースキャットになったのだ。
「な、何を勘違いしていらっしゃるの!!
貴方のことなんてこれっぽっちも気に入ってなんかいないわ!
それに、ルゼルたんってなによ!
私のことは先生と呼びなさいって言っているでしょ!!」
ルゼルたんから手厚い猫パンチをいただきました。
ご褒美です!!!
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