引越し時ってご飯食べ損ねるのは何でですかね?

前略

仕事も家庭も上手くいっているお兄様

もしかしたら、そちらに帰れないかもしれません。


部屋の本棚は出来る限り早めに処分してください。



★異世界にトリップしましたが、何の能力も無くて生きるだけで精一杯です!★


結局、最高の魔法機関である魔道士団で帰る方法は探すようにしてくれる事で決着した。


最後まで課長は嫌がっていたが気にしてはダメだ。


その日、ふかふかのベッドで浅い睡眠をとった。

断じてぐっすり寝ていない。



次の日



まずは宰相の部屋に行く。

証明書の発行ができたようだ。


証明書を受け取ると、運転免許証みたいなカードを貰った。

このカードがあれば、大半の機関はちゃんと使用できるし国の住民である証明になるらしい。


保険証と運転免許証の融合みたいな感じなのね。


カードと共にこちらの国で使える銀行口座とお金を頂いた。

口座にお金は入っているが、買い物行くだろうからと手渡しでいくらか頂いた。


これがいくら頂いているか分からんが、なんか結構袋重いぞ?

貰いすぎも辛いんだぞ!!


いくら貰っているのか分からんからな。

考えちゃダメだ。


もらったお金を持って、ホワイトさんと城下町へ繰りだす。

本日、ホワイトさんはお休みのようで私服だ。


私も、もう少し若ければデートだ!!と、喜んでいたかもしれない。


しかし、彼は24歳

そう、年下!!


おばさんの相手させてごめんなさいね!!しか言えない。


町に出て、必要最低限のものを買っていく。

服は、結局5着は買った。


そう、洗濯機ないのよね!!

服乾かん!!


とりあえず買うものを買って、ホワイトさんとランチに行くことにした。


行きつけの店があると言うので向かうじゃん?


「ここ、高そうですね。」

店の前でボーゼンとしてしまう。


明らかに高そうな店へ入ろうとするんだもん、止めるよね。


「そうでもないぞ。

普段着で来れるレベルだ。」


さてはお前、お坊ちゃんやな??


「いや、お金ないんで。

もっと安い定食屋みたいなの無いんですか?」


「俺が出すから気にするな。」


「そういう問題ではないんですよね。」


「じゃあ、どう言う問題なんだ?」


貴方!!さっき服買う時もお金払わせなかったじゃない!!

どれだけ私に金使うの??

辞めなさい!!


「こう言う時は男が出すもんだと宰相は言っていたぞ?」


あ、あいつのせいね。

把握


「そう言うのは、恋人同士とかにやるんですよ。」


「タチバナは恋人だったのか?」


「違うが??」


この人あれね、天然なのかしら?

なんとか言いくるめて、もう少し安そうなお店へはいる。


ホワイトさんに料理名を読んでもらい、決めていく。


周りの人が、訝しげな顔をしているが気にしない。

気にしてはダメなのだ!!



料理がくるのと同時に私のお腹がなる。

隣のホワイトさんが、びっくりした顔をしている。


「料理は来たから安心しろ。

そんなに腹減ってたんだな。」


うるさい。

朝から食べてないの!!

お腹空いてるに決まってるでしょ!!


可哀想な子を見る目でパンを分け与えようとするんじゃない!


ほんと、最初の無表情どこいった!!

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