殺して……。
「一季君を離せ」
「工藤さん」
「あーぁ、また、こいつを呼んだの」
ドンッ…
「大丈夫か?」
「死刑になりたくなかったのになー」
ガチャン、ガチャン
「何?」
僕の頭に、銃が突きつけられる。
「お前、やめろ」
「工藤さんだっけ、一季の頭を吹っ飛ばされたくなかったらそこどいてよ」
「やめろ」
「やめない、本気だよ」
柄の長い棒を放り投げた。
「プリンス、お前は罪を償ったんだろ?」
「罪?償うわけないじゃん」
「プリンス」
「あー。そっか」
突然プリンスは、銃を僕に握らせた。
「撃ってごらん?」
「なんで?」
「一季君、やめろ」
「なんでって?知らないやつに死刑にされるぐらいなら、一季がいいよ。」
工藤さんが、呼んだ刑事さんがやってきた。
「一季君、銃をおろしなさい」
僕は、プリンスに銃を向ける
「ここだよ、ここ」
プリンスは、頭に銃を突きつける。
「ほら、撃ち方わかる?」
プリンスが、僕の手に
「お前は、美代を殺ってない」
「ハハハハ、殺ってないけど、あの場所にはいたよ。君の彼女は、あいつのものを咥えさせられて泣きながらやめてと何度も繰り返した。あいつは、何度も彼女をおかし続けた。やめて、やめて、泣き叫んでる彼女に刃物を突き立てる」
「ふざけんなー。見てるなら、見てるなら、助けられただろうが」
「震えてるよ、ちゃんともたなきゃ。助ける?なぜ、僕が」
「一季君、銃をおろせ。そいつの言葉を聞くな」
僕は、こいつを殺したくてたまらなくて…
「その衝動は、抑えなくていいんだよ。一季」
プリンスは、また話す。
「僕は、極上の一皿を味わいたかった。一季が、彼女を抱き締めて泣き叫んだ。君の綺麗な顔が苦痛に歪む、僕は下半身が膨らんだのを感じた。美代ー、美代ー。その声を聞いたら、興奮は最高潮さ。」
プリンスは、僕に銃を突き立てられながら嬉しそうに話す。
「警察官の中で、君は泣き叫んで、睨み付けた。僕は、特等席で見ていた。見るなー、睨み付けたその目にゾクゾクした。君の顔にゾクゾクした。気づくと僕は、射精していたよ」
「この変態やろう」
「いいね、その目だよ。堪らないよ」
プリンスは、僕の頬をベロンと舐めた。
「やめろ」
「まだ、撃たないからさ」
「一季君、やめるんだ」
「だったら、貸してごらん」
プリンスは、僕の手を一つだけとった。
「なんだよ」
「さっきも言ったろ?その目に興奮するって」
スカートの中に、僕の手をいれた。
「お前」
「興奮して、イキッぱなしなんだよ。一季」
「この、ド変態やろうが」
僕は、プリンスを押した。
ドサッと、地面に倒れた。
「一季、早く。逝かせてよ」
僕は、銃をプリンスに向けた。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「一季、やめろー」
工藤さんの声が、聞こえた。
「こいつは、こいつは、夢子を殺したんだ」
「あぁ、殺したよ。気持ちいい絶頂で殺してあげたんだ。彼女も喜んでいたよ。女のあそこにいれる趣味はなかったけど、仕方ないよね。ミスだったんだから。彼女は、嬉しそうに欲しがった。だから、何度も何度も何度もだしてやったよ。赤と白のコントラスト、美しかっただろ?彼女の時に、見たよな」
「うるせー。黙れ、黙れ、黙れ」
「あー。その目だよ。興奮してきた。もっと、僕を蔑んでよ。ほら、もっと、もっと、だよ。もう、さっきから何度いってるかな。一季」
「ド変態やろう、死ねよ」
「いいよ、一季に殺されるなら僕は、本望だよ。」
「なんで、僕に拘る?」
「忘れるなんて、酷いよ。一季。ほら、撃ってごらん?遠いなら、そっちにいくよ」
僕は、プリンスに近づく。
片手は、あいつの体液でベタベタしていた。
「兄ちゃん、アカン」
「いっちゃん、やめて」
「いっちゃん、やめなさい」
「一季君、やめて」
「一季、やめるんだ」
みんなの声が、響く。
「このド変態やろうーーー」
パンッ………
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