18



side. Kentarou





何より嬉しかったのは、先輩が感じてたこと。




普通に男女間の行為であっても、

初エッチは大体失敗するって言うくらいだし。


情けない結果で終わるんじゃないかと、

半分は覚悟してたんだけど…。






オレと先輩は今こうして、確かにひとつに繋がっていて。


オレが奥へ突き進む度、


二度もイッた筈の先輩の性器だって、緩くも未だ興奮して…勃ち上がろうとしてる。




表情だってヤバい。

赤く色づいて汗と涙に濡れ、オレをその潤んだ瞳の中へとガッチリ閉じ込める。


加えて喘ぎ声は、むしろ気持ち良いのかな…?

艶を馳せ、まるで歓喜してるようだったから。



先輩の反応全部が、オレの心を鷲掴んで離さないんだ。








「はぁッ、気持ちイっ…?ココ、また勃ってるよねッ…!?」



わざと見せつけるよう、下半身を持ち上げてみせる。



先輩にも見えてるんだろうか…

半勃ちした自身と、オレを飲み込む結合部。


まるで欲しがるみたいに、オレを咥えグチグチと涎を垂らし。もっともっとって…先輩のソコが泣いてせがんでるみたいだ。






「ンッ、やめ‥ろ、ば…───ああッ…!!」



もう強がる余裕なんて与えてあげられない。

オレだってギリギリなんだから。


先輩にもそんぐらい、

どっぷり溺れさせてやりたいよ…









オレは挿入を早め、意図的に内のしこりを狙い打つ。


そうすればクールで綺麗な画面が易く剥がれ堕ち。

無意識に腰を浮かせ、先輩は女の子のように黄色く鳴き始めた。








「ねッ…教えて、先輩?気持ちイイ、のっ…!?」



意地悪いようだけど…

そこはちゃんと知りたいから、再度問えば。






「当たり前、だろッ……おま、えはッ…?」


「ッ…!…も、イイに決まってるっしょ…!!」




静かな夜に響く、いかがわしい行為の音。


先輩に更なる刺激を与えるため、腰を振りながら手を伸ばす。






「あぁッ!そん……ンああッ───…!!」



秘部にオレを繋ぎ、手で前を扱く。

どちらともなくグチュリと濡れた音をたてて、


ソコは極上の蜜で溢れかえっていた。






感じてる。


確かに先輩は、オレとのセックスで満たされている。


こうして愛しい人とひとつになれるって事が、

こんなにも幸せなんだって…








「あっ、はぁ…ンッ、あ…!」


「ッ…先輩、先輩ッ…!!」



ぎゅっと窄まる先輩の体内に。

一心不乱、自身をこれでもかと突き立てる。



すると理性を飛ばした先輩は、揺さぶられながら頭を擡げ…ゆっくりと口を開いて。





「しば、ざきッ…。」


「ハァ…な、にっ……?」


「な……え…っ…」



“名前を呼んで”





「ッ…─────!!」



そんな淫らな顔して、上目遣いで懇願されたら。





(もう、ヤバいよ…)



ホント、敵わないなぁ…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る