4 チアキノコクハクそして
智明「まず、俺はこのふざけたデスゲーム、2回目なんだ」
千佳「、、、は?」
少し間が開いた。それ程までに
簡単に理解できる、難解な言葉だった。
智明「まだ引き返せるけど、続けるか?」
千佳「うん、続けて、最後まで、、最後まで聞きたい」
誰から死んだか、誰がどんな死因だったかを話始めた
正直、話を聞くのは怖かったが、千佳は腹をくくって聞くことにした
智明「前回最初に死んだのは、最初のドアノサキの時、千佳、お前だ。」
千佳「でも、私、生きて、、」
智明「バーカ、だから2回目つったろ、これは、ループしてんだ」
千佳「ループ、、」
智明「前回、千佳は間違ったドアを選んで、出口から出てこなかった」
智明は語った。前回千佳は、狼の廊下へと向かって、
智明と真優が出口に着いた頃、悲鳴だけ聞こえて千佳は出てこなかった、と
智明「千佳が、今回は今、、生きてて、本当に、、良かった」
そこまで言う時には、智明は半分泣いていた
それを見て今度は千佳がふっと笑った。
そして、自分より少し背の高い智明を背伸びして撫でた
千佳「ほら、私は今は生きてるの、続けて、、?」
この後どうなるか、それに怯えながらも千佳は口角を上げた
智明は、こぼれかけてた涙をぬぐった
智明「じゃあ、続けるぞ、バケモノカラニゲロは何とか2人とも10分逃げ切った。
ただ、その次、その次が、ひどかったんだ、2人で殺しa」
そこまで言った時だった、突然、モニターに灯りがともった
『おっと、智明くん、それは言わない約束でしたよね?』
智明「チッ、、バレたか」
『バレたか、ですか、監視カメラはどの部屋でもついてるんですよ?
言ったら、どうなるか分かってましたよね?』
智明「クッソ、、知ってるよ」
『言ったら、ダイジなダイジな生き残ってる親友を1人殺すと』
とても冷酷な声だった、智明は、俯いて拳を血が出るくらい握っている
千佳は、画面と智明を繰り返し見て、呟いた
千佳「ふーん、勝手に私の命が掛かってたんだ、、ふーん」
智明「あ、あの、そのな、命掛けって言ったろ?」
千佳「私、そこに怒ってる訳じゃないの、
なんで、1人で抱え込んでたの?別に私は2人目だったんなら死んだって構わna」
そこまで言った所で、智明の手で千佳は口をふさがれた
智明「そういう事、言うなよ、、!お前が1人目だろうと、2人目だろうと、
お前は俺の親友だ!目の前で死んでく姿を見るのがどんなにつらいか、、
わかるだろ?」
智明の脳裏には真優の死に際が映っていた。
千佳も、思い出して泣きそうにはなっていたが、ぐっとこらえた
しかし、どんな時も邪魔をするのはアイツだ
『おっと、感動シーンですね。
しかし、言ってしまったなら、それ相応の罰を受けてもらわないと、、』
奴がそう言うと、部屋の壁がシュルシュルと変化していく。
床下に収納される家具。迫りくる壁。
いつの間にやら、幅が5mもない空間へと変わっていた
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