第4話 アライさんおつかいクエストをする
次の日、アライさんは目を覚ますと朝飯を食べるために一階へと向かった。するとエスタの姿が目に入る。
「おはようございます、アライさん。昨晩は眠れましたか?」
エスタは微笑を浮かべながらアライさんに声をかけた。アライさんも挨拶を交わすとテーブルに着く。するとアイシャもやって来た。彼女もまた
「おはようございます、アライさん」
「アイシャさんもここに住んでいたのだな。おはようなのだ。」
他にも何人か人の匂いがする。シェアハウスってやつなのかな(笑)
そして、アライさんは朝食を終えるとロデウスの事務所へ到着すると早速仕事に取り掛かることになった。
「今日は簡単な依頼じゃ、ネコ肉屋にこの手紙を届けてほしいそうだ。」
「魔物退治じゃないのだ...」
「アライさん、簡単な仕事をこなすのも冒険者だ。」
依頼者はこの前の猫耳娘ミーナだ。彼女の話によるとどうにも人手が足りないとのことで募集をかけたら集まったらしい。まず、最初のお使いクエストはこれだ!『ネコ肉屋』への配達である。ネコ肉屋というのはその名の通りネコの肉を売っている店だ。
アライさんたちは店の前までやってきた。
看板には『ネコ肉屋』と書かれている。
ドアを開けると中には沢山の肉が並べられていた。
アライさんはその光景を見て驚いた。
なんとそこにはネコの顔をした人間の店主がいたからだ。
「いらっしゃいませー!」
「あ、あの……これを……」
アライさんはそう言うと手紙を渡そうとした。だが、店主はそれを受け取ろうとしない。それどころかとんでもないことを言い出した。
「その手紙をよこしなさい!それは俺宛の手紙だろう?俺はもうこんな仕事をして生きるのはいやなんだ!!だからこれはいただいていくよ!!」
アライさんは驚いて言葉が出なかった。まさかの展開である。
「そいつをよこせえぇっ!!!」
そう言って飛びかかってきた。
アライさんは慌てて逃げ出した。
しかし回り込まれてしまった。
アライさんは仕方なく応戦することにした。
相手に向かってタックルを仕掛ける。
だが、カウンターを食らい吹っ飛ばされてしまう。
アライさんは必死に立ち上がろうとする。
そこに店主が立ちふさがった。
「お前のような奴がいるから世の中は良くならないんだ……。さぁ大人しくその手紙を渡してもらおうか?」
そう言うと再び襲いかかってきた。
アライさんは再び逃げ出す。
すると今度は後ろからも追ってくる気配を感じた。
振り返るとそこにもネコ肉屋の店主らしき人物が立っているではないか。挟み撃ちにされてしまったようだ。こうなった以上戦うしかない。アライさんは覚悟を決めた。
だが、そんな時だった。
どこからともなく声が聞こえてきたのだ。
「やめるのです、おじさんたち。」
現れたのはなんと先ほどのネコ耳少女ミーナであった。彼女は二人の間に割って入ると、アライさんの手にしていた手紙を奪い取った。そしてそれを開封した。すると中からは白い煙が出てきた。それと同時に二人の店主は苦しみ始めた。
「ぐわあああっ!?」
二人はその場に倒れ込んでしまった。そしてしばらく苦しむと動かなくなってしまった。
「大丈夫ですか、アライさん」
ミーナは心配そうな顔をしながらこちらを見つめている。
「う、うん。助かったのだ……。」
アライさんは驚きながらも礼を言うと、その場を離れた。依頼を完了したアライさんはギルドへと戻ることにした。
「ありがとうなのだ。ミーナちゃんのお陰で助かったのだ」
「いえいえ、気にしないでください。それよりこれからも何かあったら私に相談してくださいね」
「分かったのだ」
こうして初めてのお使いクエストは終了し、事務所へと変えると、アライさんは疲れていたら。店主2人と戦ったのだ、気が滅入る。
「アライさん、大変だったみたいじゃの。まさか店主が狂人病になっていたなんて。」
また見知らぬ言葉だ。狂人病?
AIでアライさんを異世界転生させる てんてん @shirobuta_akys
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。AIでアライさんを異世界転生させるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
アライさん無限増殖バグ/てんてん
★0 二次創作:けものフレンズ 連載中 1話
怪談獣玉袋/てんてん
★6 二次創作:けものフレンズ 連載中 3話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます