第7話 鬼

「わざわざ正面から攻める必要などありません」と猿が忠告する。


「わざわざ正面を避ける必要もない」と桃太郎。


(……この脳筋め)


猿はそう言いたいのをぐっと我慢した。


猿は桃太郎のあくまでお供。主従関係にある以上、桃太郎が決めたことには従うしかない。


桃太郎一行は鬼の集落に正面から訪れた。


鬼が桃太郎を見る。


「なんだぁ、おめえ。人間がなんでここにいるんだ?殺されてえのか?」


「成敗いたす」


桃太郎が刀を抜く。桃太郎の振り下ろした刀に、鬼は真っ二つになる。


「すごいです!桃太郎さん!」犬が尻尾を振り回している。


「流石です。桃太郎様」と猿。


「お前が鬼の大将だな。その首、頂戴いたす」


桃太郎は鬼を討ち取った。


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