第6話 鬼ヶ島

桃太郎一行は船に乗り、鬼ヶ島に向かった。


猿の言う通り、キジは不思議な力を持っていて鬼たちに気が付かれることなく鬼ヶ島に上陸した。


「キジ、鬼たちのアジトを空から偵察してくるんだ」


「かしこまりました」キジは空高く舞い上がった。


「キジ、戦闘には使えないからいらないと思ってたけど、仲間にしておいたよかったな」と桃太郎。


「私の言ったとおりでしょう」猿は言う。


「お前は何の役に立つんだ」


「私は参謀です。作戦を考えます」


「……好きにしろ」


しばらくするとキジが偵察から帰ってきた。


「オニは集落におよそ10匹、そのなかに首魁と見られるオニも発見しました」


「10匹ですか、戦力差を考えれば夜襲がよいのではないでしょうか」と猿。


「10匹程度なら構わん。正面から行く」と桃太郎。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る