文芸部の美人な先輩の迷推理、もとい名推理がくるくる回るみたいに楽しく描かれた学園ミステリ。
美人なのにポンコツで、その上、なぜか探偵を名乗る先輩。
そんな彼女を側で見つめる主人公 久太郎の心地よい語り口。彼の気持ちには親近感も覚えたり……。
このふたりの様子がコミカルで、すごくワクワク読み進めました。気づけば、謎もスルッと解き明かされて、とても楽しい余韻です。
ふたりの活躍をもっと見たいなぁとも思います。
あと、タイトルと話の題で、『こより』&『により』と韻を踏むような感じがあるところも好きです。