第3話 この世へと続く道
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前回のあらすじ
オーロラさんと武虎さんと
お友達になりました。
彼女達は、
この世への道のりを知っていて、
なんと送ってくれると言ってくれた。
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「えっ…!!良いんですか
道のりを教えてくれる上に
送ってくださるんですか?!
あっ…ありがとうございます」
オーロラ「いえいえ、そんなの当たり前よ
迷える魂をこの世へ届けるのが、
私の役目ですもん!ねっ武虎ちゃん!」
武虎「ええ!もちろんです!
当たり前じゃないですか
道を教えるだけなんてあり得ませんよ」
2人が側にいてくれると心強い。
知らない場所に1人で寂しく
歩き続けるなんて、
心細かったし、何より…
この世にたどり着けるかどうか…
不安だった。
「本当にありがとうございます!
助かります!何かお礼を…おかっ……」
待って……ここには材料と台所がないから
お菓子は作れない……よね?
それに…幽霊さん達って
食べ物が食べられるかどうか…
なら……
「お礼になれるか分かりませんが、
もし、私がこの世へ戻れたら…
『この世の方への伝言やお手紙』は
どうでしょうか」
オーロラ/武虎「……!!」
私の出したお礼内容に、
2人の顔はパァァと明るくなって、
それぞれ私の手を掴んだ。
オーロラ「ありがとう!真澄さん
私、この世に残した家族がとても心配で
いっぱい伝えたい事があるの
手紙が必要になるかな」
武虎「私も…雛美火様にガツンと
言いたい事があります!!
手紙は書き終わったら、渡しますね」
「分かりました
オーロラさん…武虎さん…
道中、よろしくお願い致します」
オーロラ/武虎「「 まかせて! 」」
私は2人に対し、深く頭を下げた。
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…と言う事で、1日休みを取った後、
この世への道を…
オーロラさんと武虎さんの案内の元
歩みを進めた。
……だけど、
道中は予想以上に過酷だった。
「ふぁぁ…綺麗な花…
触っていいかな?」
ソロ~…(花に触れそうな瞬間…)
オーロラ「あっ!!真澄さん
その花は触っては駄目!
一発であの世行きよ!」
バッ!!(花から一気に距離を取る)
「ひっ!!あっありがとうございます!」
あの世に咲く植物を生きている者が
触れると一発であの世送りだったり…
悪霊「~~~~!!」
武虎「ぎゃぎゃー!!出たぁぁ!
悪霊~!!!」
オーロラ「いやぁぁぁ!!!
怖い怖い怖い!!」
「…ひぇ!……にっ逃げましょう!」
中には幽霊が悪霊化して、
良い幽霊と生きた人を
追いかけてくる事も…
悪霊に捕まったら最後。
私たちは食べられてしまう。
だけど…
「あっ…あれ、
悪霊の姿がいない?
あっ……あんな遠くに……」
オーロラ「…そう言えば、
悪霊って早く走れなかったみたい…
普段、天国にいるから…すっかり
忘れてた…」
武虎「私も…天国に悪霊なんて
いませんからね
歩いても大丈夫そうですね」
悪霊は足が遅いので、
私達に追いつく事はなかった。
なんだかんだ問題にあたっても、
オーロラさんと武虎さんのお陰で、
順調に歩みを進める事ができ、
全体の1/3を達成する事ができた。
この調子でいけば、あと少しで
この世に戻れる…
頑張れ真澄!この世に戻ったら、
お菓子をいっぱい作るんだから、
牡丹王国の10個目のお菓子を作る使命だって、あるんだから!
やりたい事を思い浮かべ、
一歩一歩と歩き続けた。
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