第8話 罠と証明(豆大福)②



前回のあらすじ、

アクシデントが発生したけど、

皆んなの協力により、豆大福が完成。


そして…

今回のアクシデントは牡丹王国の誰かが、

不正した事と判明した為…



国王『豆大福を認める 限られた時間の中、

この膨大な量を作ったのも関わらず、

丁寧に作った事を感謝する。


それと認められた和菓子は6つ

残りは4つなるが…

今回、儂ら側に不正があったので


和菓子作り残り【2つ】にする』




クモード王国に帰れる条件、

10種類の和菓子を献上する…


その内6個目の豆大福が認められ、

残り4個を作る予定が……



なんと2個になった。


…………………………………………………



……………………………………………



………………………………



蓬「良かったですね!真澄さん

あと少しでクモード王国に戻れますね」


「蓬ちゃん達のお陰だよ ありがとう

私、1人じゃ無理だったよ」


試食会が無事に終わり、

私達はお疲れ様会を開催している。


参加者は私と蓬ちゃんと翠狐さんの3人…


他の人達については…


まず、呉紅店主は…

『ごめんなさい、参加したいのだけど

この後、お店の用事があるんです

あっ…それと、この手紙を真澄さんに…』

と言って私に薄緑色の手紙を渡し、

切り盛りしているお店へと帰って行った。


頂いた手紙はお疲れ様会が終わったら

確認をしよう


続いて、蓬ちゃんの先輩の櫻海さんと

檸門さんは…


櫻海『私達は夜ご飯の準備があるのでー(嘘)』(うぅ本当は参加したいのよ でも!)


檸門『そうそう!参加したいけど

お仕事が…蓬ちゃんをお任せしまーす(嘘)』

(お狐様が目で訴えているだよな…

蓬ちゃんとイチャイチャしたいから

俺達の参加は控えろって…)


蓬『えっ…先輩たち…もう今日のお仕事は

なかった…』


檸門『あー!!急がないと行くよ櫻海さん』


櫻海『じゃじゃあ、蓬ちゃん!!

お疲れ様会、楽しんでね!』


…と言って嵐のように走り去って

しまった。


本当に忙しそうだな…

残念だけど、また次回お誘いしよう


最後に、母さんと黒夜ちゃん、

この2人は確実に参加すると

思っていたのに…


黒夜『きゅーきゅうきゅー…

(ごめん…真澄…緑に大事な話があるんだ

緑と2人にさせて…

……後で真澄にもちゃんと話すから)』


緑『黒夜ちゃん…大事な話って

もしかしてヘビー級なお話?

それなら…後日…』


黒夜『きゅう!きゅーきゅーきゅ!!

(お願い緑!僕から逃げないでっ

それに気付いているんでしょ

僕の正体だって!!)』


緑『………っ!! ……わかった……』


会話の内容は全く分からなかったけど


緑『真澄…ごめん…私達も

お疲れ様会、参加できないや

行こうか……黒夜ちゃん…』


黒夜『きゅーきゅ(ありがとう…緑

皆んな、ごめんね…)』


2人は重い顔立ちになり、

母さんは黒夜ちゃんを抱え、

ひと気がいない場所へと行ってしまった。


……えっ 何だろう

なんか不安を感じるけど……

私の考えすぎかな


『行ってらっしゃい 母さん、黒夜ちゃん』


私は手を振り、2人の後ろ姿を見送った。



こうして…



試食会で余った豆大福を

頬張りながら、3人だけのお疲れ様会が

始まった。


翠狐「じゃあ、早速、2人ともお疲れ様!」


蓬「お疲れ様です!」


「カンパーイ!!」


カチンと湯のみをあて、

ずずっと音を立てお茶を飲んだ。


翠狐「いやぁ、本当に今日は成功して

良かったよーー」


お疲れ様会では、試食会での内容、

クモード王国について、

他にも色んな話しで花を咲かせた。


そして…話の最後は やはり…


翠狐「蓬、真澄さん 僕、実は

誰が今回の試食会を妨害したのか

分かったよ」


「…………誰だか知っているんですか

翠狐さん?!」



今回の試食会を妨害した人物に

ついてだった。


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