本編 第3章 前半
プロローグ 目覚めた場所は
ある日、目を覚ますと…
「あっ…あれ…ここはどこ?」
見慣れない景色が目に飛び込んだら
貴方はどうしますか?
私は……
25歳になっても
絶対に慌ててパニックを起こします。
「……家じゃない?!
えっ?!……牢屋?!どういう事?」
慌てて辺りを見渡すと、
床は畳で張られており、
日本家屋のような感じ…
生活様式も充分揃っていて、
私には勿体無いぐらいの部屋の広さ
これだけ見れば「おもてなし」されている
なんて思ってしまう……
……ただ
頑丈な鉄格子がはられており、
出入り口は木の鍵穴が
差し込まれていたから、
明らかに只事じゃないと判断できた。
……どうして
こんな事になってしまったのか
たしか、あの日はピンキーさんの件で、
ヘトヘトになって、
急いで家に向かっていたはず、
あれ?その後どうしたんだっけ?
だめだ全然思い出せない…
必死に自分の少ない脳味噌で、
あの日を思い返そうとした所…
カラン…コロン…
下駄を履いて歩いているような音がした。
???「……!あぁよかった
お目覚めの様ですね」
「……?!えっ……
今度はタイムスリップしちゃったの私…」
そう思うのも無理はない
だって音と同時に現れたその人の姿が、
和装で本当に下駄を履いていたから…
???「……タイムスリップ……
ふふっ違いますよ ここは【牡丹王国】ですわ」
……牡丹王国…たしか…
クモード王国から遥か遠くの場所に……
「あ…ご親切にありがとうございます。
貴方は一体?」
雛美火「申し遅れました
わたくし 牡丹王国 第三王女 雛美火と
申します」
「……わっ私 新川 真澄と言います
よろしくお願い致します
……ところで雛美火様……」
雛美火「雛美火でいいですよ」
「……雛美火さん
…何故私はここにいるのでしょうか?」
すると雛美火さんは
気まずそうな顔をしたが、
意を決して私の目を見てこう言った。
雛美火「…落ち着いて聞いて下さいね
……貴方は…」
「はっ…はい……」
雛美火「父上……いえ、牡丹王国の国王の
命によりクモード王国から誘拐して、
【人質】として、
この部屋に入る事になりました」
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