本編 第2章
王国会議(第2章 プロローグ)
ここは、シラトス王国の魔王城。
魔王城の付近の空は暗く、
黒い鳥がギャアギャアと鳴き、
赤い月が怪しく光っていた。
ガヤ ガヤ ガヤ
ここでは、シラトス王国、クモード王国、
牡丹王国、パンドール王国の王達が
月に2回ほど集まり、会議をしている。
会議は主に財政状況、国の政策、
法律の制定等…
今回もまた…
リール「今月の行事の予算は
紙に書いてる通りで宜しいでしょうか。」
各国の王「「異議なし」」
色んな話し合いを繰り広げていた。
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話し合いが一旦落ち着いた頃、
シラトス王国の王 シルクが
リールに話しかけてきた。
シルク「ところでリールよ。
お主の国に異世界の人間が来たと聞いたが
どんな人間なんだ?」
リール「あぁ、3ヶ月前に転移して来た
真澄さんの事か!あの子は
とても良い娘さんだ。性格も器量も完璧。
息子も彼女の事を気に入っている
是非、息子の妃に出迎えてほしいものだ」
シルク「息子の妃に…まだ、
3ヶ月しか経ってないだろう。
気が早くはないか?
(リールがこれなら息子も手を
出すのは早そうだな 絶対…)」
リール「いやー…息子が彼女に夢中でな
嫁も娘の様に可愛がっている
…後、お菓子のいう不思議な食べ物を
作るのが得意なんだ。俺も食べたが、
とても美味いぞ」
シルク「ほぉ…お主も随分と
気に入ってるのだな。
それと…お菓子とは?何だ?
聞いた事がない名前だな」
リール「ああ、お菓子はな甘味や塩味などの
味覚を強調し、あるいは食感などの触覚を
工夫し、各種の匂いで嗅覚などの
食味感覚の嗜好品の事だな。
真澄さんがそう言ってた。食事とは違うと。
シルクよ今度クモード城に来た際は
是非、彼女のお菓子を食べてくれ。
今はカスタードプリンとやらが
販売しているぞ」
シルク「なるほどな。お菓子…実に興味深い
お主の国に来た時は楽しみにしている。」
2人の王は話にはながさき、
次はいつクモード王国に訪問しようかと
賑やかになっていた。
……が2人は気づいていなかった。
離れた所で目を細めていた人物に…
???「………お菓子という物を作る女…
ふむ……」
……そして、この会議の2ヶ月後に
とんでもない事件が起ころうとは…
まだ、誰も知らなかった。
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