第十五話 八魔の賢者
強欲の魔王を倒したあと、色欲の魔王の手下の淫魔が色欲の魔王の居場所が記された地図を残していった。
龍星「えっと、場所は玄武守護王国の最北端の島にあるダンジョン、「淫獄の迷宮」か」
そう呟く俺に
エリス「随分離れた場所にいるんだね、寒くなのかな。」
後ろから意識を取り戻したエリスが地図を見ながらそう言う。
ティア「うぅ、僕寒いのは苦手なんだけど」
獣人なのに寒いのに弱いと言うティア
アメリア「貴方、昔から冬は絶対外に出ようとしなかったわよね。猫は炬燵で丸くなると言うからね」
聞き覚えのある事を言うアメリア、というかこの世界にもあったのか、その歌
マモンを倒した後、三人とも目を覚まして俺に謝って来た、アメリアは特に必死だった。
土下座してきたからな。
エリス「ごめん!竜星!」
アメリア「申し訳ありません!勇者様!」
ティア「ごめんよ、僕が不用意に近づいたばっかりに」
竜星「いや、もういいって、俺だって寸前で奴のEXスキルの効果に気付いたんだし。それよりも側近だった女騎士は色欲の魔王の手下だったらしい。この地図に居場所が記されてから、この後すぐに玄武守護王国に向かおう」
エリス「うん」
アメリア「すぐに支度を済ませます」
ティア「僕は父の寝室に行って父の容体を見てくるよ、万が一エリスの力が必要になるかもしれないから一緒に来て欲しい」
エリス「うん、任せて、ティア」
その後、エリスの神聖魔法のおかげでティアの父も無事に病床から起き上がれるぐらいには回復したらしい。一方で、魔王に取り憑かれていたとはいえ国を乱したのは事実な為、元王子エイスは一先ず地下牢に入れられ、
正式な処遇は国を元の状態に戻してからとなるらしい。
竜星「玄武守護王国に行くのはいいけど、今回みたいにリディアが知らないEXスキルを色欲の魔王も恐らく持ってるはずだ。まぁ、今回は魔王の情報もなしに突っ込んだ俺の判断ミスが原因だし、その反省を活かして先ずは色欲の魔王について一つでも多くの情報を集めようと思う。みんなもそれで良いか?」
三人に俺はそう聞くと
エリス「そうだね、情報は大事だもんね」
と、頷くエリス
ティア「確かに、情報を制するものは戦いを制すとも言うから」
と、同意するティア
アメリア「そうですね勇者様、魔王の情報を知ってるかも知れない人を知っています!
玄武守護王国にいる、八魔の賢者様(はちまのけんじゃさま)です!」
ものすごく有用な事を言ってくれたアメリア
竜星(八魔の賢者か、確かに何か知ってるかもしれないな)
こうして竜星達は次なる魔王、色欲の魔王の情報を得るべく玄武守護王国に住む八魔の賢者の下に向かうのだった。
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