第八話 獣神国の姫
早速俺達はリディアが教えてくれたおかげで侵入者を捕らえて尋問する。
竜星「さて、まずお前は誰だ?何処のものだ?」誰かは分かっているが一応確認として聞く。
ティア「僕はティア=ワイルド、神獣白虎様の子孫にしてこことは反対側の白虎獣神国の姫だよ。」名前は鑑定して分かっていたが姫だったとは驚いた。おまけに獣耳ボクッ娘とはありふれた属性だなと思った。それはさておき
竜星「それで何で俺達のことを覗き見してたんだ?普通なら通報案件だぞ」
ティア「その事については申し訳ないと思ってるよ。でも、神託が降りたから、勇者と聖女を異世界より呼ぶって。」ティアもアメリアと同じことを言った。
ティア「それで直に確かめて本物だったら父と兄を助けて欲しいって頼もうと思ったんだよ。」竜星とエリスは最後の助けてほしいという言葉に反応した。
エリス「えっと、ティアさん、お父さんとお兄さんを助けてほしいってどういう事?」
ティア「ほんの数日前の話だけど、父が急に病に倒れた。宮廷医師が診ても原因不明だし国一番の回復師でも治せなかった。それで兄が代理として国政を行ってたんだけど、ここ最近様子がおかしいんだ。急に税を重くしたり、新しい娯楽施設をいくつも建てたり、しかも娼館や賭博場とかだし、前から多少好色家なところがあったけど急に愛妾を増やしたり、僕の側近達に調べてもらったところ国内外身分問わず見目麗しい女性を部下達に攫わせてるらしいよ。なのに愛妾に加えられた女性達は全く抵抗せず受け入れてるところもおかしいし、まぁ、僕的には最近兄が側近に取り立てた女騎士が怪しいと思ってる。」ティア王女の話を聞いた限り確かにおかしいと思うが竜星は十中八九、魔王かその配下の仕業だろうと思った。とはいえすぐに行くと即答は出来ない。明日はアメリアが待つ王城にいかなければならない。そこでエリスに目配せをすると、
竜星「分かった、ティア王女、助けるけどその前に、俺達は明日アメリア王女に王城に来るように言われてるのでその後ということでよろしいでしょうか?」
ティア「むう、本当は直ぐにでも来て欲しいんだけど、まぁそれくらいなら良いよ。但し、僕もこれから同行するから宜しく頼むよ、呼び方もティアで構わないからさ、勇者様、聖女様。」
竜星「竜星で良い、よろしくな、ティア。」
エリス「私もエリスで良いよ、よろしくね、ティア。」
ティア「ああよろしく、竜星、エリス」
こうして勇者パーティーに新たな仲間が加わった。
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