ゆきこの記録帳（闘病記）

9/7 散歩ができなかった

　９月７日。雨。頭が重い。

　何もできない。やらなければならないことはたくさんあるのに。

　母に「散歩に行ってみたら」と言われて、ものの試しに行ってみた。足が重くて、歩いているのがつらくて、すぐに引き返してしまった。工事の轟音も、蒸すような空気も、すれ違う人も、全部がしんどかった。

　なんとか今日をやり過ごすために、通話を繋ぎながら惰性で漢字を書く。手が痛くなる。腱鞘炎になりそうだ。我慢しているうちに限界を迎える。となると私にできることはもう何もない。

　何をやっても楽しくない。気分が晴れない。何をやっても上手くいかない。

　役所に出さなければならない書類を書いた。けど、出しに行くところまで行けなかった。

　こんな状態で本当に島に戻るところまで行けるのか、疑問だ。

　それまでの手続きが重すぎてすでに心が折れそうだった。

　やらなければならないことが山積み。

　無理、で頭が埋め尽くされる。

　けどやらなきゃどうにもならないでしょ、という正論をぶつけられて、泣きたくなる。

　無理なんだって。

　全部を投げ出してしまいたい。

　けど、そういうわけにもいかない。

　がんじがらめになって、結局何もできない。

　外は雨。

　気分は沈むばかり。