26話 青薔薇の青年

 都内某所。高層ビルが立ち並ぶある街。その日、人々が寝静まった夜。犬の遠吠えが聞こえる。月明かりがその建物の窓に差し込み、真っ暗な部屋を照らす。その月明かりが照らす先には、血溜まりに倒れる男の姿。そしてさらにその先にいたのは、スーツを着た痩身の男。いや、痩身と言う割にはかなり痩せこけている。男はこけた頬を上げながら、にやにやと周囲を見回している。男の視界に映るのは、血溜まりに倒れる何人か人間と、血まみれになった部屋だった。


「……実に滑稽だな」


 男がそう低くつぶやく。


「我が組織に楯突いた罰だ。存分にあの世で後悔するがいい」


 男は颯爽と部屋の中を歩き、部屋にあったソファーに座る。


「さて……本日付けでこのビルを我が支社にするとして……次の予定は?」


 男の側近の一人が端末を操作する。


「連中と連んでいる支社が何社か」

「ふむ……ではここの証拠隠滅を完了次第、一番近い仲間を処分しようではないか」

「では、まずは開発地区の株式会社ホリデイを…」


 その時、突然近くで悲鳴が上がった。男と側近達が視線を移すと、目の前で部下が苦しみながら倒れた。

 そこにいたのは、青年ただ一人。もう夏場だというのに何故か季節外れのモッズコートを身に纏った、黒縁眼鏡の青年だった。青年は倒れた部下の背中から何かを引き上げる。それはナイフだった。


「……ブラックマフィアと呼ばれる男、長谷川俊彦か?」

「……?」


 青年はナイフを振り回し、構えた。男、長谷川を見据えるそのブラウン色の瞳は、氷の様に冷え切っていた。


「あんたを殺しに来た」

「ほお……?」


 長谷川はにんまりと余裕の笑みを浮かべた。


「さしずめ君は殺し屋ってところかね? 誰の差し金かな?」

「……黙秘権を行使する」

「私の部下はそれなりに優秀なはずだがね……君はなかなかのものと見たよ。どうかね? 君の状況次第では我が配下に置くことだってできるが?」

「……お生憎様、誰かの元につくのはお断りだ」

「そうか……なら」


 長谷川はすっと手を上げた。側近と部下が一斉に銃を向ける。


「殺し屋であれ何であれ、目撃したからには死んでもらおう」

「……テンプレ台詞どーも」


 青年はナイフを一回真上に投げて手に取ると、素早くそれを右に投げた。ナイフが部下の一人の眉間に柄まで刺さった。部下はぎゃっと悲鳴を上げて倒れた。青年の袖からもう一本のナイフが取り出され、今度はそれを左にいた部下に向けて投げた。ナイフは部下の喉を貫いた。部下が倒れると、残った部下達が銃を乱射しだした。青年は部屋を縦横無尽に駆け、全ての銃弾を避ける。また袖からナイフを取り出すと、銃を撃つ部下達を次々と切り殺していく。


「ボス!!」

「案ずることはない。これも想定内だ」


 すると、長谷川の背中から何かが出てきた。まるで触手のような鋼のホースだった。


「貴様がどれだけ芸達者であろうが、サイボーグである私の力の前では平伏すだろうよ!」


 ホースが一斉に飛び出し、青年の後を追う。青年は身を翻し、部屋にあった書斎の机に身を隠す。ホースはそこまでがぎりぎりの距離らしく、青年の目の前スレスレで止まる。


「はっ! 運が良かったな。しかしもう逃げ場はない。少しでも動けば貴様は我が触手の餌食さ」


 勝ったと思ったのか、長谷川はにんまりと笑う。すると、書斎から重い銃撃音が響いた。


「!?」


 慌ててホースの一本を引っ込めると、ホースの先が断線していた。


「馬鹿な……特注のレアメタルだぞ……!?」


 長谷川はホースを全て書斎から離した。書斎からゆっくりと青年が、スナイパーライフルを構えて出てきた。長谷川はそのライフルに見覚えがあった。


「デグチャレフ……?」


 ライフルの正体に気づいた途端、長谷川ははっと何かを思い出す。


「モッズコートに黒縁眼鏡、そしてデグチャレフ……ま、まさかっ、いや、馬鹿な!?」

「ボス?」


 長谷川の額から冷や汗が出た。


「て、撤退っ!! 全員撤退しろっ!!」

「えっ、ですが……」

「私は奴を知っている!! 間違いない!! 奴はあの…」


 狼狽えたのが運のツキだったのか、長谷川が青年の正体を話そうとした瞬間、彼の額をライフルの銃弾が貫いた。


「ボスッ!!」


 長谷川は低い喘ぎ声を上げてそのまま倒れた。


「……そうだ、思い出した……!! 黒縁眼鏡にモッズコート、そして背中にはデグチャレフのスナイパーライフル……あいつは、あの“伝説の”……!!」


 言い終わらぬうちにその側近も撃たれた。


「……ブ……ブルー、ローズ……!!」


 そう言い残して側近は倒れ伏した。


「ブルーローズ、だと……!?」

「まさか、あんなガキが……!?」


 その名を知った途端、残った部下達は恐れ、銃を捨てて手を上げた。


「こ、降参だ……もう攻撃はしない……だから、見逃してくれ……!!」

「……自殺希望に感謝する」


 青年は真顔で一発、また一発と部下を撃った。一人逃げようと這いつくばった部下もいたが、青年は容赦なく撃った。生存者は誰一人いなくなった。


「……呆気ねぇな」


 青年は低くそうつぶやくと、スマホを取り出してある人物に電話をかけた。


「……俺だ。ああ、始末した。報酬は例の場所に振り込んどいてくれ。……あ? またよろしくだと? 馬鹿言え。一応俺、フリーランスなんで。じゃ」


 手短に話すとすぐに切った。


「……帰るか」


 青年はライフルを専用の袋に入れて背負い、散らばったナイフを丁寧に全て回収すると、静かに血まみれの部屋から出た。ビル入り口まで続く道にも人がたくさん倒れていた。皆マフィアに属する人間で、全員青年によって始末されていた。


 ♢


 ブルーローズ。それが青年の通り名だった。殺し屋に位置する者はもちろん、裏社会や一部警察側の人間の間でその名を知らない者はいなかった。さらに彼は他の殺し屋とは違う位置にいた。それは、どこの組織や人間に属しない、所謂フリーランスの殺し屋だった。不特定多数から依頼を受け、始末し、報酬を受け取る。故に彼が狙うターゲットは十人十色だ。横領を繰り返す社長、賄賂で儲ける検察官、中には給付金で学校を牛耳る学生もいた。ここまでして彼が警察に逮捕されないのには理由がある。それは、彼のターゲットになった人間のほとんどが、見逃されそうな罪を持つ人間だからだ。彼が殺さなければ埋もれていた罪も確かにあった。とはいえ警察も甘い訳ではない。殺人現場を見たら逮捕は可能である。フリーランスのデメリット故だ。そんなデメリットを抱えながらも、青年は殺し屋として闇の中を歩いている。不思議なことに、彼の素性はあまり知らされていない。モッズコートと黒縁眼鏡とデグチャレフ。それ以外の情報はあまり出ておらず、一般人の間では既に憶測だらけの都市伝説と化していた。彼の正体は当事者にでもならない限り、知る由もないということだった。


 ♢


 開発地区南区。この地区唯一の公立高校のチャイムが鳴った。部活に行く生徒、自習する生徒、帰宅部と題して帰る生徒などが見えていた。その帰宅部の一人。黒髪に黒縁眼鏡をかけた夏用制服の青年。まるで漫画から出てきたみたいな、真面目そうな風貌だった。すっかり梅雨が明けた空を、青年は迷惑そうに仰いでいた。今日の気温は二十八度と蒸し暑い。外にいるだけで汗が出てしまうほどだった。暑いのに鬱陶しさを感じた青年は、学校内の自販機でペットボトル型のミネラルウォーターを買い、一口飲んだ。ふと視線を近くにあった体育館に移すと、体育館裏に誰かが入っていくのが見えた。派手な髪色の三人組。青年は静かにその後を追う。体育館裏では、三人組が茶髪の少女にカツアゲをしていた。


「ねえ、棚田あ。うちら今からカラオケ行くんだけど、金なくってさあ~。あるだけでいいから貸してくんな~い?」

「……待って。私、これ以上はもう…」

「ああっ? 聞こえな~い」


 少女の後ろには二人おり、逃げ場がない。二人は少女をにやにやと笑って見つめている。


「……お願い、川口さん。私、もう本当にお金がないの。これ以上たかってももう…」


 すると、三人組のボスが、手に持っていたタピオカミルクティーを盛大に少女に向けてぶち撒けた。


「きゃあっ!?」


 ボスは不機嫌そうに少女を睨む。


「知るかよ! あんたの事情なんて! 金ないならわかってんよなあ?」

「な、何が?」

「……脱げ」

「……!!」


 少女は顔を真っ青にした。


「脱ーげ! 脱ーげ! 脱ーげ!」


 嫌なコールが飛び交う。少女はふるふると震え、怯えていた。いつまで経っても脱げコールは止まらない。覚悟を決めるしかなかった少女は、震える手でスカートに手をかけた。その時だった。突然背後からばしゃあっと何か水みたいなものがかかった。


「ぎゃああっ!?」


 二人にも盛大にかかり、二人は慌てふためいた。


「……!!」


 振り返ると、そこには青年がいた。青年の手にはペットボトルがあり、おそらくかけられたのは飲み水だ。青年は真顔でこちらを見据えている。


「柊……またてめえかよ!!」


 ボスは青年を睨みつける。青年は顔色変えず静かに見つめている。


「ちっ……相変わらず訳わかんねえ奴……!!」


 三人組はそそくさと逃げていった。

 柊莉央。それが青年の名前だった。


 ♢


 いじめられていた少女、棚田沙羅を保護した莉央は、二人で近場のファミレスへ入った。莉央はレモネード、少女はコーヒーを頼んだ。


「ごめんね、柊君。また助けてもらって……」


 沙羅は申し訳なさそうに頭を下げる。


「……あいつらが気に入らなかっただけだ」


 彼女を見据えながら莉央はレモネードを飲む。


「あいつらを振り切りたいのなら、殴られてでも反発してやれよ」

「あはは……そうできたらいいんだけどね。私は柊君みたいに強くないから……」


 沙羅は寂しそうに苦笑いを浮かべた。


「羨ましいよ、本当に……私も強くなりたいよ……強くなれば、辛い思いをしなくて済むのに……」

「……強くなったとしても辛いことはあるぞ。強さを求めて良いことなんて一握りだ。まあ、力の内容次第ではあるがな」

「柊君の場合は?」

「……半々ってところかな」


 物思いに耽ながら莉央は窓から景色を眺める。


「まだやってるの? 仕事」


 沙羅は心配そうな表情を浮かべた。何か言ったわけじゃないのに見透かされた。バツが悪そうに莉央は舌打ちした。


「……大事な仕事だからな」

「死ぬかもしれないのに?」

「だとしてもだ。俺はこの仕事を死ぬまで現役で続けるつもりだ。何より……託されたからな」

「……すごいな、柊君は。私も何か手伝えることがあればいいんだけど」

「やめとけやめとけ。ろくでもないし、巻き込まれて死ぬのがオチだ」

「どうせ私が死んだって、誰も悲しまないもん」


 莉央の眉がぴくりと動いた。


「おい」


 彼の低い声に沙羅ははっとなった。


「ご、ごめん……」

「忠告しておく。その言葉は間違ってでも言うなよ」

「うん……でも、本当にそうだと思うな。きっとうちは私が死んだとしても、悲しむことも怒ることすらもないと思う。むしろどうだっていいんだよ。茉莉さえいればどうだって……」

「そんなに嫌なら逃げればいいじゃねえか」


 沙羅はふるふると首を横に振る。


「それはできないよ。親が許さないから」

「なら尚更ってやつだろ?」

「知ってるでしょ? うちの親は執着心が強いから、何が何でも私を捕まえようとする。逃げるなんて死に行くようなもんだよ」

「……お前、さっきの話とその話が支離滅裂してるの気づいてるか?」


 死んでも誰も悲しまないのと、逃げるのは死に行くようなもの。確かに支離滅裂だ。


「うん。自分でも滅茶苦茶なの、わかってる」

「……まあ、仕方ないよな。あ、だからって俺に頼るなよ? 俺はそんなに優しくねえからな」

「わかってるよ。いくらなんでもそんな酷いことはしないよ」

「ならいい」


 莉央はふと店の時計を見た。指針は六時を指していた。


「……悪い。俺もう帰るわ」

「あ、うん。今日はありがとう」

「別に」


 莉央は沙羅に振り返ることもなく、そのまま会計を済ませて帰った。


 莉央の自宅は、開発地区南区にある小さな三階建てアパートの一階にある。小さいながらも造りはしっかりしており、セキュリティも最新ではないがそれでも十分強いタイプとのことだ。莉央はカードキーをリーダーにスラッシュし、自宅の施錠を解除した。部屋の電気を着け、ベッドに鞄とネクタイを放り投げた。ふうとため息をつくと、莉央はテレビの横にある小さなクローゼットの棚を開けた。棚の中に入っていたのは、モッズコートと大量の銃火器と暗器。コートの横には、ソビエト連邦産スナイパーライフル、デグチャレフが立て掛けられていた。莉央はそのライフルを取り出し、銃弾バレットを装填しだした。

 柊莉央。その真の正体は、フリーランスの殺し屋、ブルーローズ本人だった。


 ♢


 殺し屋として活動している莉央の過去は、極めて複雑なものだった。彼の実の両親は、所謂毒親だった。両親の実家は揃って子供は女を希望していた。しかし、男として生を受けてしまったがために、莉央は両親から鬱憤晴らしと言う名の暴力を受けていた。さらにそこに妹が生まれた途端、無視と無碍に扱うことも追加された。彼らにとって莉央は、ただのサンドバッグとしか見ていなかったのだ。故に莉央は感情が人より欠落していた。それがさらに気に入らない理由となり、莉央は両親に見向きもされなかった。そんな彼に転機が訪れたのが、七歳の頃だった。ある一人の女性が両親を暗殺したのだ。もちろん殺したのには理由がある。それは彼らが違法薬物を

 無断で売買していたからだと、後にその女性は語っていた。ちなみに妹は恐怖のあまりにどこかへ逃げだし、行方知らずとなっている。目の前で両親を殺され、呆然とする莉央を、女性は哀れみを含めた目で見つめ、そして手を差し出してくれた。その殺し屋は自身を、ブルーローズと名乗っていた。ブルーローズは莉央を引き取り、殺し屋稼業の傍らで彼を厳しくも優しく育てた。世界を旅しながら普通の子育てはもちろんのこと、暗殺としての技術も教えてくれた。彼女もまたフリーランスだった。ターゲットも闇に身を隠す罪人ばかりだ。当初莉央は彼女の仕事に疑問を抱き、ある時何気に聞いてみた。

 何故悪い奴らを殺すのか、と。

 ブルーローズは答えた。

 託されたものを繋ぐため、と。

 聞けばこのブルーローズと言う名前は、孤児だった自分を育ててくれた女性の殺し屋から受け継いだ名前らしい。ブルーローズという殺し屋の歴史は長く、少なくとも五十年は続いていると彼女は言う。最初は義賊として活動していたが、それが時代の変化に伴い、殺し屋稼業に変わっていったそうだ。そしてその存在を忘れ去られないようにと、自分が死ぬ際には後継者にブルーローズの名前を引き渡すのだ。女性、ブルーローズは真面目な表情で言った。ブルーローズの正義はきっと報われる。それを絶やさないために戦うんだ、と。莉央はそんな彼女を尊敬した。彼女の確固たる意志と正義に惹かれたのだ。

 そして、ついに決別の日が来てしまった。激しい抗争の中で、ブルーローズはその命を燃やしたのだ。莉央は彼女に生きていてほしいと必死に請う。だが彼女の覚悟は変わらなかった。ブルーローズは最後に、莉央にこう言い残した。


「ブルーローズの名前はね、ずっと女性にしか受け継がれていないの。だから、おかしな話にはなっちゃうんだけど、男である君にこの名前を渡したい。君は優しい子に育った。君ならきっと上手くいくって信じてる。ブルーローズの正義を絶やさないって信じてる。だから……お願いね」


 先代ブルーローズの死後、莉央は代々ブルーローズに協力してくれているという日本人に会うため、そして彼女の意志を継ぐため、日本に帰国した。当然素性を大っぴらにするわけにはいかず、なるべく人と関わらないようにした。現時点で彼が殺し屋だと知っているのは、沙羅とその協力者の二名のみ。一般人の沙羅が莉央が殺し屋だと知っている理由は、運悪く強盗に襲われたところを助けてくれたのがきっかけだった。通常、殺し屋は目撃者に口外されるのを防ぐため、特別な理由でもない限り殺すか監禁するかだが、莉央は彼女に秘密を話さないのを条件に、不殺の誓いを立てたのだ。何故そんなことをわざわざしたのか。それは莉央が彼女の境遇を知ってしまったからだ。彼女もまた毒親に虐げられていたのだ。棚田夫妻は妹の茉莉だけに愛情を注ぎ、姉である沙羅は家政婦の様な扱いだった。おそらくお互い心のどこかで親近感を感じてしまったのだろう。同じ被害者として二人は何かと会うようになった。しかし、誓いを立てた以上、破ってしまえば莉央には沙羅をいつでも殺す権利があった。二人はそんなギリギリの関係なのだ。


 ♢


 回想に思い耽ながら、莉央は窓から景色を眺める。莉央の部屋からは遠いが東京タワーが見える。すると、莉央のスマホが鳴りだした。スマホには“黒崎のおっさん”と表示されている。それを見た莉央は面倒くさそうに電話に出る。


「……何?」

〈莉央~! よかった! 無事みたいだね!〉


 安心しきった男性の声が響く。


「……安否確認のためにわざわざ電話したんですか?」

〈いやだって心配したんだからさあ! 昨日の相手はかなりの悪だったから、莉央でも敵わないんじゃって思っちゃったんだし!〉

「俺はそう簡単に死なないですよ。じゃなきゃ歴代の先輩達に顔向けできないし」

〈……ああ、それもそうだね。さすがは莉央だ〉

「……で、また依頼が来たんですか?」

〈まあ、そんなところだ。ただ、ちょっとね……〉


 言葉を濁らせる相手に莉央は疑問に思った。


「何かあったのか?」

〈……次の依頼はちょっと訳ありでね。だけど看過はできないんだ。頼めるかい?〉


 訳ありと聞いて莉央は眉をぴくりと動かすが、冷静になって対処した。


「……いいですよ。で、どんな依頼です?」

〈ある男が事件を起こしているらしくてね、依頼者はそいつを殺してほしいそうだ〉

〈ある男?〉

〈そいつは自らをこう名乗っていたそうだ……死伝天使アズライールと〉

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