第615話 新婚さんの定番

 「〈クルス〉、僕の食べるところをじっと見てるのは、どうしてなんだ」


 「うふふ、美味しそうに食べられているのが、すごく嬉しいのです。ずっと見ていたいのですよ」


 うーん、僕がおっぱいを、ずっと見ていたいことと同じなのかな。

 でも僕の顔とおっぱいは、全然違うぞ。

 おっぱいを、美味しく噛(か)むことはあっても、噛みついてくることはないよな。

 おっぱいはあそこと違って、首はあっても頭はないからな。


 はぁ、朝から、使い古されて味噌をべったりと塗りつけたような、下ネタは止めよう。

 自分の笑いのセンスに、悲しくなってしまう。


 今日の〈クルス〉は、オフィスで着るような白いシャツに、タイトな黒いスカートを着ている。

 一見真面目で仕事をするための服装だと思うけど、白いシャツがピチピチでタイトスカートが短いと、印象が百八十度ガラリと変わってしまう。


 ピチピチのシャツでは苦しいと、おっぱいが僕に助けを求めているようだし、短いタイトスカートは中のショーツの検品を要求しているみたいだ。


 「〈クルス〉、服が少しキツいんじゃないか」


 「はっ、そんなことはありません」


 誰が見てもそうなのに、少し怒っているのは、どうしてなんだろう。


 台所でタイトスカートを張り付けた、お尻を振りながらお皿を洗っている〈クルス〉はとんでもなくエロいぞ。

 もうちょっとで、ショーツも見えそうだよ。


 僕はそっーと近づいて、〈クルス〉のお尻を両手で触ってみた。

 プリプリだから、手がはね返されそうになるのを、グッと握って我慢する。

 スカートを握ったため、濃紺(のうこん)のショーツが顔を覗かせた。

 濃紺か。

 オフィスに相応しい色だな。


 「きゃっ、旦那様。吃驚しますよ。まだ朝ですから、止(よ)してください」


 さっきは怒っていた感じだけど、今は顔を赤らめているだけだ。

 お尻を振って逃れようとする動きが、クネクネとして逆に大変いやらしい。


 「〈クルス〉、そんなお尻を動かされたら、とても我慢出来ないよ」


 僕はタイトスカートをめくり上げて、濃紺のショーツの上から〈クルス〉のお尻を撫で回すことにした。

 お尻も窮屈(きゅうくつ)だと言い出したんだよ。


 「はぁん、旦那様。手に泡がついているので、抵抗出来ないのを良いことに、私の身体を朝からなぜ回すのですね」


 なるほど今気づいたけど、手に泡が少しついているな。

 期待に応えて、次はおっぱいに移ろう。


 シャツと脱がしてスリップを抜き取ると、抑えられていたおっぱいが、ポロンポロンと二つまろびこぼれてくる。

 朝日の中のおっぱいは、希望に満ちてとても良いと思う。

 僕の股間も、ズンズンと皮が伸びて満ちてくる。


 〈クルス〉のおっぱいは、艶やかに白く光ってツンと上を向いているぞ。

 僕はもっとツンするように、周りから先っぽに向かってジワジワと揉んでやろう。


 「あぁ、旦那様。いくら妻でも恥ずかし過ぎます。あぁん、そのように揉まれたら立っていられません」


 流し台に手をついている、〈クルス〉のおっぱいを後ろから揉みながら、僕は朝から励んでしまった。

 昨日の夜に比べれば、持った方だと思う。

 日々成長していると思いたいな。


 「ふぅー、〈クルス〉、気持ち良かったよ」


 「ふぅん、旦那様。朝なのにエッチなことをしないでください」


 〈クルス〉は力が入らないのだろう、おっぱいはモロ出しで、タイトスカートがベルト状になって、台所の床に足を投げ出すように横座りをしている。

 横座りの奥が、朝日にキラキラと光って目にとても眩しいぞ。

 〈クルス〉、またしたくなるから、足を閉じてくれないかな。


 二人ともタオルで身体を拭き、少し疲れた身体をソファーに預けて、午前中はダラダラと過ごした。

 心地よい怠(だる)さを感じていたんだ。


 〈クルス〉の機嫌がとても良いので、横にピタっと座りおっぱいも揉ませてくれる。

 ムニュムニュと揉んだり、ちゅっとキスをしたりして幸福な時間が過ぎていく。

 昼食も〈クルス〉の手料理だけど、食べ方が少し違ってた。


 「旦那様、お口をあーんと開けてください」


 「えっ、ちょっと恥ずかしいな」


 おぉー、新婚さんの定番だな。

 朝からしたので、〈クルス〉はまだその余韻(よいん)が残っているようだ。

 僕はスッキリしたので、それほど余韻は残っていないぞ。


 「ううん、旦那様が、恥ずかしがるのはおかしいです。私は明るい中で、胸とお尻を一杯見られましたよ」


 「うぅ、分かったよ」


 〈クルス〉は僕にニコニコと微笑みながら、スプーンで食べさせてくれる。


 「そら、〈クルス〉もあーんとしろよ」


 「えぇー、恥ずかしいです」


 そう言いながら〈クルス〉は、僕の方へ口を突き出してくる。

 キスみたいな口は止めろよ。


 僕はそう思いながら、〈クルス〉の口へスプーンを突っ込んであげた。

 そんなことをしていると、違う所へ突っ込むことになるわけで、本日二回目とあいなった。


 〈クルス〉はしばらく、裸でソファーに突っ伏して僕にお尻を揉まれていた

 けど、夕方になったらノロノロと動き出し始めた。

 悪戯(いたずら)をしている僕に、愛想(あいそ)をつかさないで夕食を作ってくれるらしい。

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