第607話 リボンを引っ張ってみよう

 〈アコ〉の持っている手持ちのランプを奪い盗って、〈アコ〉の正面にかざした。


 〈アコ〉は薄っすらお化粧をしたらしく、唇が赤く光っている。

 今着ている寝間着は、かなりセクシーなネグリジェだと思う。


 白色で、レースの縁取りが一杯ある可愛いものだ。

 生地がすごく薄くて、肌が透けて見えているぞ。

 おっぱいは両手で隠しているけど、真っ赤なショーツを履いているのが丸分かりだ。


 それにボタンの代わりに、リボンで前を結んであって、このリボンを引っ張れば前が全開になりそうだな。


 こんないやらしいものを、いつ買ったんだろう。

 どこに売っていたんだろう。

 謎は尽きないな。


 「〈アコ〉、ものすごく素敵だよ」


 「嬉しいですけど、早くお布団に入れてください」


 「もっと見たいんだ。手を退(の)けて欲しいな」


 「えっ、手を退けないといけないのですか。んん、しょうがありませんね」


 顔まで光があまり届かないけど、きっと〈アコ〉は真っ赤なんだろうな。

 でも僕の言うことを聞いてくれると思うと、また嬉しくなるよ。


 〈アコ〉が手を胸から退けると、ネグリジェを突き破りそうなおっぱいがボンボンと現れた。

 これは堪らんぞ。

 透けて見えるおっぱいは、どうしてこんなに興奮するんだろう。


 「すごい」


 「ふぅん、〈あなた〉ったら、そんなにジロジロ見ちゃ嫌ですわ」


 もう我慢出来ないぞ。

 リボンを引っ張ってみよう。


 「可愛いリボンだな。えい」


 「あっ、そんな。引っ張っちゃダメなんです。全部見えちゃいますわ」


 ネグリジェの前がはだけて、素肌を晒した〈アコ〉はとても艶(あで)やかだと思う。

 だけど透けて見えていたのも、とても良かったな。

 どちらも捨てがたいな。

 次は着たままでやろう。


 僕は〈アコ〉を横抱きに抱えてベッドの上に押し倒した。

 鍛錬しておいて良かったよ。

 夜の生活でも腕力は必要なんだな。


 〈アコ〉には悪いけど、裸が見えなくなるから、布団の中へは入れてなるものか。


 「〈アコ〉、もうたまんないよ」


 「んうん、まだ、お布団の上ですわ」


 僕はそのまま布団の上で、〈アコ〉を触って揉んでキスもした。

 〈アコ〉の赤いショーツは、ザラザラとしていたから総レースの高級ランジェリーだったようだけど、今はベッド下で丸まっている。


 本日二回目なので、時間の方は倍は持ったと思う。

 素直に嬉しいぞ。


 一回目は練習で、二回目が本番だと〈アコ〉には思って貰おう。

 年を取って一回しか出来なくなった時のことは、今は考えないでおこう。

 悲しくて暗くなるだけだ。


 「ふぅ、〈あなた〉、やっとお布団の中へ、入れてくれたのですね」


 僕は裸の〈アコ〉を、布団の中で抱えながら胸を優しく揉んでいる。


 「ごめんよ。〈アコ〉の豪華な身体を見たかったんだ」


 「えっ、豪華な身体ってどういう意味ですの」


 「〈アコ〉は、胸が大きいしお尻も豊かだから、とても満足出来るんだ」


 「うーん、私の身体は褒められているのでしょうか」


 「はっ、当然だよ。最大限に褒めているさ」


 「ふぅん、満足出来ると言われて悪い気はしないのですが。だからと言って、胸を揉まれていると眠れないですわ」


 「うぅ、まだ夜は長いんだ。少しぐらい良いじゃないか」


 「少しって。今日どれだけ、私の胸を揉んだのです。飽きたりしないのですか」


 「はっ、〈アコ〉のおっぱいに飽きるはずないだろう。バカじゃないのか」


 「ふふふ、しょうがない人ですね。私はバカですから、胸を揉んでいても構いませんわ。愚(おろ)かな判断しか出来ないのです」


 「やったー、お尻も触って良いかな」


 「はぁー、私はもう妻ですから、お好きにしてください。でも愛情はたっぷりと込めてくださいな」


 僕は愛情を込めて、こってりと〈アコ〉の身体を揉んで触りまくった。

 スベスベでもちもちでムチムチだったよ。


 〈アコ〉がしばらくして、泣きそうな声で「あぁ、もう耐えられません。明日も着ますから」と言ったので、揉むのと触るのを止めて抱きしめるだけにした。


 「〈あなた〉に触(さわ)れて火照(ほて)った身体で眠るのが、何だか嬉しいんですの」


 「火照っているのなら、もう一回しようか」


 「ううん、もう良いですわ。身体が火照ったまま、眠るのは慣れていますのよ」


 「えぇー、いつも火照っていたのか」


 「えぇ、〈あなた〉に胸やお尻をあんなにコネコネと触られたら、どうしようもなく火照ってしまいますわ。私は《白鶴》のお布団の中で、悶々として枕を濡らしていたんですよ」


 「うっ、泣かせてしまったのか。ごめんなさい」


 「ふふ、泣いたのはちょっぴり大げさでした。でも、切なくて悲しかったのは本当です。今は〈あなた〉が抱いてくれています。それだけで私は、満ち足りて幸せを感じているのですわ」


 うーん、〈アコ〉の言うことが良く分からないけど、男と女の感じ方が違うってことだろう。

 そして、明日もおっぱいを一杯揉んで、二回はしろってことだよな。

 良く寝て頑張ろう。



 次の日から、通常に近い生活が戻ってきた。

 通常と言っても、〈アコ〉という妻が出来たのだから、今までとはかなり違っている。

 朝食は〈アコ〉と後宮で食べることになる。

 〈クルス〉と〈サトミ〉と結婚した後は、三日ずつのローテーションだ。

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