第510話 世間のド助平野郎達

 半乳状態になっている、〈サトミ〉の谷間に手を突っ込んでみる。

 僕の手を弾くような良いおっぱいだ。


 こんなの、必ず狙われてしまうぞ。

 〈サトミ〉の自覚を促(うなが)すため、少し揉んでやろう。


 「きゃー、〈タロ〉様。急に触らないでよ」


 〈サトミ〉は僕を睨んでいるけど、身体を引いて逃(のが)れたりはしない。

 そのまま僕に、おっぱいを触らせてくれている。

 何も言わず急に触ったことを、怒っているんだな。

 触ったことは怒っていない。


 すごく嬉しくなるな。


 「〈サトミ〉、分かっただろう。こんな危険があるんだ。だから、シャツが必要なんだよ」


 「うーん、シャツは着るけど。こんなことするのは、〈タロ〉様だけだと思うな」


 怒髪天(どはつてん)を衝(つく)く怒りが、沸々(ふつふつ)と湧いてくる。

 もう、摂氏(せっし)百二十度だよ。


 〈サトミ〉は知らないのか。

 世間のド助平野郎達は、幼気(いたいけ)な少女を、伏竜(ふくりゅう)のように狙っているんだ。

 昇天しようと、つけ回しているんだそ。


 おまけに、そいつらが垂(た)れ流すブレスは、生臭くてイカのフレグランスだと言われている。 

 ついてしまったら、一生涯のトラウマが確率変動を起こして大当たりしてしまうんだぞ。


 「甘い。甘すぎるぞ、〈サトミ〉。こんなに可愛い〈サトミ〉は、皆に狙われているんだ。もっと自覚をしろよ」


 「うはぁ、〈サトミ〉を〈タロ〉様は、可愛いと思うの」


 「はぁ、思うんじゃなくて、〈サトミ〉は可愛いんだ」


 僕はそう言いながらも、〈サトミ〉のおっぱいを揉み続けている。

 弾力があってプリプリとしたおっぱいから、どうしても手が退けられないんだ。


 「あっ、はぁん、〈タロ〉様。そこはダメだよ。可愛いと言ってくれるのは、嬉しいけど。もう止めてね」


 ちっ、しょうがない。

 もう一つ検証も残っているからな。


 「〈サトミ〉、もう一度、お辞儀をしてくれ」


 「えぇー、まだするの」


 「あぁ、確認が必要なんだ」


 僕は〈サトミ〉の後ろに回って、少ししゃがんでみた。

 思っていたとおり、黄色のショーツが丸見えだ。


 ものすごく危うい情景だと思う。

 〈サトミ〉のような可愛い娘の、下着が見れるのなら、身体を張るド助平も出てくるぞ。

 仰向けで頭から股下へ、特攻をかます猛者(もさ)も出てくるだろう。


 そして、スカートの中へ頭を突っ込みやがるんだ。

 可愛い娘ちゃんのスカートの中には、パラダイスが広がっているんだよ。

 ムッチリとした太ももに、魅惑(みわく)のショーツ。

 ホカホカとした黄色に、顔が吸い込まれてしまうぞ。

 何とも言えない良い匂いもするな。


 「きゃっ、〈タロ〉様。お鼻をお尻につけないで」


 気づいたら、〈サトミ〉のお尻に頬ずりをしていたようだ。

 僕のほっぺと、お尻のほっぺが仲良しになっている。

 でも、〈サトミ〉はスカートを強引に下げて、両ほっぺの仲を引き裂いてしまった。


 「あぁ、もう少し引っ付いていたかったな」

 「あっ、違う。〈サトミ〉のお尻は素晴らしいから、顔をつけられる恐れが大きいんだ。良く分かっただろう」


 「うぅ、お尻を触っても良いけど。匂いを嗅がれるのは嫌だよ」


 「へっ、触られるのもダメだろう」


 「はぁー、何言っているの。他の人に触らせるはずがないよ。農業祭で〈タロ〉様にエッチなことをされないように、短パンは必ず履きます」


 短パンを履くのは良いが、理由がおかしいな。

 僕の鼻とほっぺから、逃れるためのように聞こえたぞ。


 「えっ、僕は良識があるぞ」


 「さっき〈サトミ〉の下着を覗いた時、すごくエッチな顔をしてたもん。エッチな顔は、二人切りの時だけにして欲しいんだ」


 さっき黄色に顔が、吸い込まれた時だな。

 一時的に助平メーターが、振り切ってしまったのだろう。

 人間性のレッドゾーンに、入ってしまったのかな。


 「そうだったのか。でもそれは、〈サトミ〉も悪いんだよ」


 「えぇー、どうして〈サトミ〉が悪いの」


 「〈サトミ〉は、愛くるしいくせに、色気があるんだもん。我慢出来ないよ」


 「ふへぇ、ほんと、〈タロ〉様」


 お尻の匂いを嗅いで、少し信用を損(そこ)ねたから、一杯褒めて好感度を上げておこう。


 「噓じゃないよ。〈サトミ〉は、すごく綺麗なんだ」


 「あはぁ、〈タロ〉様、大好き」


 〈サトミ〉が僕の腕の中へ、飛び込んできたから、僕はしっかりと抱きしめた。

 その後はキスに移行する。

 当然の流れだ。


 流れが良いので、舌を使ったディープなキスもした。

 〈サトミ〉は小さな舌を、精一杯動かして応えてくれる。

 「ぴちゃ」「ぴちゃ」と童顔の〈サトミ〉から、音がするのは何とも背徳的で滾(たぎ)ってくるな。


 「〈タロ〉様、あそこが辛いの。〈サトミ〉が、さすってあげようか」


 僕は大きくなったあそこを、〈サトミ〉の身体に押し付けていたんだろう。

 うーん、この申し出をどうすべきか。大いに悩むな。

 でも売り子の衣装を、今汚しては大変だ。


 「〈サトミ〉、嬉しいけど。農業祭の後で良いよ」


 「うん、分かった。辛かったら、いつでも〈サトミ〉に言ってよ」


 〈サトミ〉は、そう爽(さわ)やかに笑って言ってくれた。


 ズボンの上から、あそこを軽く触ってもいるぞ。

 あそこを触りながら、爽やかに言うことなのかは、少し疑問があるが。

 〈サトミ〉は、本当に良い娘だよ。

 こんな娘と結婚出来るのはとても幸せだ。


 ただ、新たな悩みを増やしてくれている。


 この売り子の衣装を、着せたままいたすのか。

 はたまた、順番にひんむいて裸にするのか。

 とびっきり困難な悩みが、生じちっまったぜ。


 両方いたせば良いんじゃないか。

 いや、そうじゃない。

 小っちゃな黄色いエプロンのみで決まりだ。


 ふほほぉ、正解が出たぞ。

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