第506話 揉み治療

 「はぁ、近衛隊長の息子さんと、また剣を交える約束をしたんだ」


 「ほへぇ、そうなのか。僕は、そんな約束はしていないぞ」


 「〈サヤ〉さん、私も約束はしておりません」


 〈リク〉が、珍しく被(かぶ)せるように否定してきた。

 もう二度と行きたくないんだろう。気持ちは良く分かる。


 「ほぉ、私だけなのか。二人には悪いけど、一人で行ってもいいかな」


 「どうぞ。どうぞ」


 「何も問題ありません」


 〈リク〉が言うように、何も問題はないのか。

 そうでもないような気もするぞ。かなり不安な気持ちになる。

 何かをやらかす気が、ヒシヒシとしてくるな。


 ただ、〈サヤ〉は本当に嬉しそうだ。

 とても行くなとは、言えそうにない。


 僕の胃は、またシクシクと痛み始めてしまう。




 「〈タロ〉様、ありがとうございます。〈サヤーテ〉先生の、機嫌がいつも以上に良いのです。〈健体術〉の授業が、苦痛じゃなくなりましたわ」


 「〈タロ〉様、一体どのような魔法を使われたのです。信じられないくらい、改善しています」


 僕は魔法使いにはならないぞ。

 二十歳前には、童貞を捨てることが決定しているんだ。


 「はぁ、大袈裟過ぎるんじゃないのか」


 「そんなことは、ありませんわ。「ロロ」達からも、お礼を言って欲しいと頼まれていますのよ」


 「そうですよ。〈タロ〉様は、快挙を成し遂げたのです。他の生徒も、泣いて喜んでいます」


 ますます、大袈裟になってきたな。


 「結果が良いのなら、もうこの話は止めようよ。今日は、何をして過ごすんだ」


 「ふふ、私はお礼に、〈揉み治療〉をしてあげますわ」


 「へぇ、〈アコ〉も出来るんだ」


 「お母様を、たまに揉んでいるだけですので、期待しないでくださいね」


 「うふふ、私のお礼は〈耳掃除〉で、耳の中を綺麗にしてあげますね」


 「ほぉ、〈クルス〉は〈耳掃除〉なのか」


 二人がしてくれることが、前は逆だったな。

 今日は、そういう気分なんだろう。


 「そうですよ。期待しておいてくださいね」


 〈クルス〉の方は、自信があるらしい。

 そう言われると、期待がもう股間で膨らんでしまっているぞ。


 最初は、〈アコ〉の〈揉み治療〉だ。

 屋根裏部屋へ昇って、僕達は部屋着に着替えた。


 〈アコ〉は、僕の目の前なのに、何も気にせず堂々と着替えている。

 あまりにも自然なので、着替えを見るのを忘れてしまった。

 嬉しいような、少し残念な気持ちにもなる。

 慣れすぎるのはな、と思う。

 年頃の男の子は、複雑なんだよ。


 「〈タロ〉様、楽な姿勢で、ここに座ってください」


 そうか、座るのか。普通のマッサージだな。

 まあ、そりゃそうか。


 「うん。分かったよ」


 〈アコ〉は、僕の肩と首を揉んでくれている。

 それほど肩も首も、凝(こ)っていないので、どうと言うことはない。

 でも、〈アコ〉のプニッとしている手が、かなり気持ち良いぞ。

 マッサージじゃなくて、手による首への愛撫だと思ったら、結構楽しめそうだ。

 〈アコ〉が僕の肌を、撫(な)ぜ回しているってことだ。


 「〈タロ〉様、今度はうつ伏せになってください。剣の練習で、足が疲れたでしょう。ふくらはぎを揉みますわ」


 僕は〈アコ〉に触られて、もう我慢が出来ない。


 「〈アコ〉、二人切りなんだから、その前にキスしたいよ」


 「ふふ、どうしてしないんだろうって、思っていましたのよ」


 「それなら、言ってくれたら良いのに」


 「ふふふ、それは、察(さっ)してくださいな」


 〈アコ〉が微笑みながら、僕の腕の中へ入ってくる。

 この温かくて良い匂いのフワフワするものは、全て僕のものなんだな。

 この後は、それをじっくりと確かめてみよう。


 キスをしばらくした後、部屋着の裾を巻上げて、おっぱいに手を伸ばしていく。

 生のおっぱいは、僕の手にピタッと張り付くようだ。

 僕の指へ纏(まと)わりつくように、形を自由自在に変えているぞ。

 おっぱいを、手の平で撫ぜ回し確認してみる。

 ムニュムニュとした感触で、僕の手の動きに合わせて、プルルンと応えてくれているぞ。


 何回揉んでも、大きいな。

 これほど大きいと、肩凝りが凄いんじゃないかな。

 肩も揉んであげないと、いけないのかな。


 「んんう、〈タロ〉様、キスと言ってましたのに」


 「〈アコ〉の胸が、目の前にあるんだ。無視できないよ」


 「ううん、大き過ぎると言うことですか」


 「うん、大きいな。僕は〈アコ〉の胸が大好きだよ」


 「あっん、嬉しいですわ」


 僕はキスをしながら、〈アコ〉の生おっぱいを両手で揉みまくった。

 柔らかくて、ボヨヨンとして、しっとりしている。

 最高のメロンおっぱいだ。完璧で、完熟だよ。


 「あっ、はぁん、〈タロ〉様。もう止めてちょうだい。私の言うことを聞いてくれないのですか。うつ伏せになって、欲しいと言いましたわ」


 「うぅ、分かったよ」


 この続きは、〈アコ〉のマッサージが終わった後に必ずしよう。


 〈アコ〉は、僕のふくらはぎを優しく揉んでくれている。

 王子との剣の練習で、筋肉も緊張していたんだろう。

 結構気持ち良いぞ。

 それに、〈アコ〉の手の感触はやっぱり気持ちが良いな。


 「〈タロ〉様、今度は仰向(あおむ)けになってください」

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