第123話 すべすべツルン
「心配していましたけど、何も無くて良かったですわ。お友達は二人ですか」
「もう一人〈フラン〉っていう男爵の子がいるよ。〈フラン〉はすごく可愛い顔をしているんだ。女の子と間違えて、怒られたこともあるよ」
「えっ、〈タロ〉様は、その人のことを可愛いと思っているのですか」
「〈アコ〉も見たら、吃驚するくらい可愛いよ。女の子以上に可愛いんだ」
〈アコ〉は、急に僕の方に向き直り、僕の身体に圧しかかってきた。
僕の上に乗りかかって、自分の体重を使って、僕に圧をかけてきている。
目は僕を射貫くような鋭さだ。何だか怖いぞ。何が気に入らないんだ。
「〈タロ〉様は、その子がことが好きなのですか」
「へぇー、なんで。男の子だよ。胸もないよ」
「胸のことは聞いていません。好きかどうかを聞いているのです」
「えっと、友達としては好きだよ」
「もっと、ハッキリ言って下さい」
「うーん、好きにも色々あるだろう。〈アコ〉が好きと言うのとは、全然違うよ」
「私が好きって言うのは、どのような好きですか」
まさか、今の話だけで、〈アコ〉は〈フラン〉に妬いているのか。
前からそんな気もしていたけど、〈アコ〉は結構嫉妬深いな。
独占欲が強いのか、負けず嫌いなのか、自信が無いなのか、理由は分からないけど、そんな気がする。
でも、僕がやることは一つだ。〈アコ〉を、たっぷりと褒めれば良いんだ。
それと、優しくもっと一杯愛撫すれば良いんだよ。そうに違いない。
〈アコ〉は、もっと僕に圧を掛けたいのか、もう殆ど僕の身体の上に乗っかっている状態だ。
ただ、見方を変えると、僕が〈アコ〉を身体の上に乗せているとも言える。〈アコ〉の胸が僕の胸で押しつぶされているのは、中々良いもんだ。
〈アコ〉の太ももが僕の股の間に入っているのも、中々エロい。
「そうだな。僕は〈アコ〉のことが、女性として好きだよ。〈アコ〉は、すごく魅力的な女性だ。
〈アコ〉は、国中で一番。国で一番の美人だからな。まるで白百合の精だ」
「えっ、〈タロ〉様は、私はそんなに美人では無いし、魅力的でも無いですわ。
白百合の精なんて、とんでも無いですわ」
〈アコ〉は、僕の身体の上で、頬を桃色に染めている。褒めた効果が直ぐに出たぞ。
「〈アコ〉は、僕の白百合の精だよ。
胸もお尻も魅力にあふれていて、僕は「アコ」の魅力にもう夢中になっているよ」
「〈タロ〉様が、私に夢中なんて。逆ですわ。私が〈タロ〉様に夢中になっていますわ」
〈アコ〉は、頬を桃色して、熱い目で僕を見詰めている。
僕は、〈アコ〉の桃色の頬を両手で覆って、引き寄せ、〈アコ〉の唇にキスをした。
〈アコ〉の唇から、「んんぅ」って濡れたような声が漏れた。
さっきは舌を止められたから、今度は、唇をハムハムしてみよう。
〈アコ〉の上唇を僕の唇で挟んだり、軽く甘噛みする。
〈アコ〉のぷっくりとした唇の温もりや柔らかさが、僕の唇全体に伝わってくる。
とっても、感触が良くてゾクゾクしてくる。
今度は〈アコ〉の下唇を丁寧に何度も挟んだ。下唇の方がやり易い。
ときおり、軽く甘噛も入れてみる。
〈アコ〉は、「ん」「ん」「ん」って、切れ切れに声を出している。
〈アコ〉の身体が、少し熱を帯びてきた。
僕の唾液に濡れた〈アコ〉の唇が光っている。
〈アコ〉が、キスに気を取られているうちに、どこか触ろう。
胸は間に挟まっていて触り難いから、ターゲットはお尻だな。
僕は〈アコ〉のお尻に右手を伸ばした。
お尻を触ろうとして、スカートの中に手が入ってしまったが、しょうがない。
〈アコ〉が、「んううん」「んうん」って言っているけど、ずっと唇を塞いでいるから、何を言いたいのか分からないな。
手探り状態だから、許してもらおう。
薄いショーツだけだから、お尻はいつもより、柔らかくて、そして熱い。
〈アコ〉の少し大きめの、まん丸お尻は、モチッとした手触りだ。
胸よりは弾力があって、張りがある。
ショーツ越しだからか、スベスして、すごく手触りが良い。
太もも方から背中の方へ、指をすーと滑らしてみる。
〈アコ〉の身体が、少しピクンとなった。
指を滑らせる度に、〈アコ〉の身体が、ピクンとなる。
触るだけでは物足りない。揉んでみよう。
揉むともっと柔らかい。すべすべツルンと柔らかいお尻は、右手だけではもったいない。
左手も参加させてあげよう。
〈アコ〉を抱いていた左手を、〈アコ〉の左お尻に持っていく。
やっぱり、左のお尻も、すべすべツルンと柔らかいぞ。
「キャー、〈タロ〉様。止めて。スカートの中に手を入れないで。指で撫でないで」
〈アコ〉を抱いていた、左手を外したのが失敗だった。〈アコ〉が自由になってしまった。
二兎を追う者は一兎をも得ずだな。昔の人は正しいよ。
「ごめんなさい。〈アコ〉の魅力的なお尻には、逆らえなかったんだよ」
僕は素直にお尻から手を退けて、〈アコ〉を両手で抱きしめた。
優しく抱きしめれば、機嫌が少しでも、良くなるんじゃないかという期待だ。
でも〈アコ〉は、僕の腕から抜け出して、僕の脚の間にちょこんと座った。
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