第9話 魔法生物とは
教養の時間に「魔法生物」について、〈ウオィリ〉教師に質問してみた。
それで分かったのが、「魔法生物」は魔法が使える。
「魔法生物」の生態や成り立ちは良く分かっていない。
魔法は人間のスキルと違って、魔力を消費して行使するものであること。
人間は魔法が使えないこともあって、魔力とは何かを良く分かっていない。
じゃ何故魔力を行使しているのが分かったのかというと、「魔法生物」自身がそう言ったということのようだ。
スキルでは無いと言ったということであるらしい。
それではスキルとは何かというと、これも良く分かっていない。
この世界では人間はスキル、「魔法生物」は魔法という不思議な力を使えることを、何の疑いも無く受け入れているようだ。
後、普通の動物はスキルも魔法も使えない。
「魔法生物」のうち「神獣」は、この間会った「天智猫」を始め三種類いて、人間に危害を加えないことと、気まぐれに人間を助けたりするので敬われている。
馬に似た「天跳駒」という奴や、鶏に似た「天鬨鶏」という奴がいるらしい。
ただ、どれも大変数が少なく、一目でも見れれば瑞兆とされているようだ。
一方、畏怖されている方は、同様に「魔法生物」と称されてはいるが、「神獣」とは別の生物で、皆強力な魔法が使えて、「魔獣」と呼ばれている。
魔法が使える以外は、普通の動物と共通する部分が多く、「神獣」とは似て非なるものだ。
特定の地域に住んでいて、人間を見つけると襲い掛かって来る凶暴性を持っている。
「神獣」と同様に個体数は少ないらしく、基本近づけないので、詳しい生態とかは分かる訳がないとのこと。
近づくだけで殺されてしまうからな。
我が子爵領の近辺にも、《紅王鳥》という「魔獣」がいて、こいつは強力な火炎を吐くらしい。
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