第8話 ぺろり

「そういや飲み物だけどお水にする?

 アタシいつも炭酸水なんだけど」


「炭酸水ね、おっけー」


 ドクドクドク


 シュワー


 パタパタパタ


 カチャカチャ


 スチャ


「いっただきまーす」


「んー美味しいアタシってやっぱ天才!」


――――――――――――――――――――

 美希ミキはそう自画自賛しながらお肉を頬張っている。

 僕も食べながらお肉の柔らかさにびっくりしてしまい思わず隣に座った彼女を見つめてしまっていた。

――――――――――――――――――――


「どしたん、手が止まってるよ?」


「ははぁん。あーんして欲しいんだ?」


「『あぁうん』ってなにその反応w」


 ガリガリガリ


 ペタペタ


 ググッ ブシュ


「はい。あーん♡」


 パクッ


 もぐもぐ


「どう、美味しい?」


 コクコク


「良かったー」


 にぱっ ニコニコ


「これからも毎日クる?」


「家だと独りだしさ……"夜"が寂しいんだよねぇ」


 う げほげほ


「そ、れ、と勉強会もしよーよ」


「実は、今度のテスト心配なんだよね」


「『また?』ってうん、そうなの」


「だからお願いしたいなーって」


「ねーねー、いいでしょ♪」


「お礼もいーぱいしてア、ゲ、ルからさー」


 ゴクリ


 コクリ


「よかったー。いやマジヤバでパパから言われてんだよね」


「『次も赤点だったらお小遣い減らすぞ』ってさ……」


 ⁉︎


「そうなんだよねーお小遣い減ったらもっとバイト入れないとだし」


「こうやって君と話す時間も減っちゃうよね」


 ふるふる


「『ジム通う』って、それなら……いやいやパーソナルトレーナーつけるとお金かかるよー」


「ダメダメ、ちゃんと勉強しよ? ね?」


 ハハハ


「アタシが言う事じゃないよね、だよねー」


「ささっ早く食べちゃお♪ 冷めちゃうよ」


 パクっ


 もごもご


 ごっくん♡


 ゴクゴクゴク


 シュワー


「家に炭酸水メーカーあるんだけどさ。これ洗顔料とか髪の毛洗うのにも使えてさ」


「うん、そうなんか最近いい感じなんだよね」


「触ってみる? 君ならイイよ」


「ほらほら、どうぞ触ってみてよ」


「嘘でも彼氏となら普通でしょ?」


 ドキドキ


 さわさわ


 さらさら


「ん♡ なんかちょっとくすぐったい♡」


「どう?」


「『もっと触ってたい』ならずっと触ってていいよ」


 …………


「ねぇ、キス……してみたいな」


「どうかな?」


 ぷるん


 ツヤツヤ


「アタシとじゃイヤ?」


「イヤじゃないならシよーよ」


 ススー


 CHU


 レロ


 チュパ♡


 ぺろり


「シちゃったね」


 ピトッ


「このままずーと一緒に居たい……」


「今日は帰って欲しくないなぁ」


 ゴクリ


「どーする?」


つづく

――――――――――――――――――――

あとがき


どーするんでしょうね?

この話のオチを考えてない……

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