第62話慰労会
未来は、事務所のスタッフの、慰労会を
する事にした。
ビルの屋上を、貸して貰える様に裕平に
お願いに行った。
「いいよ!でも、バーベキューの道具とかは
どうするの?」
「今、レンタルが有るみたい何で、頼みます」
「そう、じゃあ何か人手が、要れば言ってよね、手伝うから」
「ありがとうございます!」
そして未来は、その日から1人で、準備を
していた。
その姿を見掛けた恭介が
「未来、何やってるの?」
「うん、うちのスタッフの慰労会を、しようと思って、バーベキューの道具とかは全部
レンタルだから」
「じゃあ、お肉とか飲み物も、今は注文
したら、持って来てくれるぞ、頼めよ」
「うん、そうする、さすがに1人ではキツくて、裕平さんが人が要るなら、言ってよって
言ってくれたんだけど、うちのスタッフだから、私がしないとね!」
「でも未来、何をしたか分からないけど
顔を見ておいで」
「どうして?」
「顔が真っ黒だよ!」
「嘘、あっ!さっき炭を触ったから!」
と、言って恭介の服で、顔を拭く未来。
「取れた?」
「取れたけど、俺の服が~」
「あ~ごめん、でも洗濯するから、まぁ
いいか?」
「良くな~い!もう未来は!」
「ごめん」
「で、何時するの?」
「今日しようかと、天気がいいし!恭介さんも、来る?来夢と斗夢と細山さんもって
言ったら、全員呼ばないといけないよね?
呼ぶ人、呼ばない人が出来ると、いけないよね?」
「そうだな、じゃあオフィスpeaceと、合同
での、慰労会にするか?」
「うん!」
「じゃあ、裕平に言いに行こう!」
ギョッとする裕平。
「お前達、夫婦はいったい何を、やってんの?」
「バーベキューの、用意」
「だろうな?真っ黒だもんな!それで?」
「裕平、オフィスpeaceも、合同で慰労会を
しようぜ!なかなか無いだろう?こんな機会は」
「そうだな、いいかもな!屋上だから仕事が
終わった順に、行けばいいだけだし、お肉
とか飲み物は、増やせるの?」
「はい!電話でいけます!」
「じゃあ、やりますか?蒼一、里志、芳樹~」
「お~い、何?」
「今日、屋上で未来ちゃんの事務所と合同の
慰労会をするから」
「おっ!いいね~じゃあ何か、手伝おうか?
って、お前達はどうしたの?」
「本当、真っ黒なんだけど!」
「未来ちゃん、顔!」
「もう、又、汚れるから、いいです」
「そう?じゃあ用意しようぜ!」
「未来ちゃん?スタッフには言ったの?」
「まだです」
「仕事は何時迄?」
「5時です」
「早く行かないと、みんな帰っちゃうよ!」
「私、ちょっと行ってきます!」
「は~い、行ってらっしゃい!」
「恭介、未来ちゃんは本当に、不思議ちゃんが、抜けないな!」
「だから、いいんじゃ無いかよ!」
「ヒュ~ご馳走さまです」
事務所に入る未来。
「先生?どうしたんですか?」
「何をしてたんですか?」
「大丈夫ですか?」
「あのね、今日は何時もみんなに、お世話に
なってるから、慰労会をしたいの!屋上で
バーベキューの用意してるから、仕事が
終わったら、みんな屋上に来てね!絶対よ!
私、先に行ってるから!」
「先生……」
「あんな先生は、居ないよな?」!
「本当、あんな人気者の旦那様が居て
人気者の息子さん達が居て、普通は優雅に
暮らしてるよな!」
「人の為に、何時も一生懸命で、自分の事
なんて、何も考えなくて」
「今日の、あの姿、一生懸命に用意して
くれたんだろうな!」
「みんな、行って盛り上がって、先生に
喜んで貰おう!」
「そうね!」
「行こう!」
「行こう!」
そして、屋上に上がると未来は勿論
peaceのメンバーが、お肉を焼いていた。
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