第58話オフィスpeaceのチャリティーコンサート

こうして、オフィスpeaceのチャリティー

コンサートは、大きく取り上げられた。

マスコミが、やって来る。


「社長、今回は又、どうして、この様な

チャリティーコンサートを、する事になったんですか?」


「あ~その、桜庭の奥様、桜庭先生の提案で

する事になりました」


「やっぱり桜庭先生は、有言実行で本当に

行動力が有りますよね?」


「そうですね、男の僕達より真っ直ぐで

行動力が有ります、そして、その年に

1度だけpeaceも、復活しますので、よろしくお願いします!」


「peace復活ですか?ファンの人達が喜び

ますね!」


「だと、いいんですけどね」


「会場に入れ無い人が、沢山出るのでは?」


「そうですね、もう少し打ち合わせを

ちゃんとして、出来たら3日間位出来れば

いいかな?とは、思っています」


「ありがとうございます」


会見は終わった。

peaceのオフィスで、記者会見をした

マスコミが帰ろうと、した時未来を見付ける。


「未来さ~ん」


「あ~こんにちは」


「何をしてるんですか?」


「外を見てるんです」


「外を?」


「はい、私達みたいな健常者には、どうって

事が無くても、不便に思ってる方が、沢山

いらっしゃるんじゃ無いかと思いまして

今、未来党の党員は、全員が地図を持って

仕事をしています、その度、気になった所に

チェックして貰ってますよ!」


「未来さん、それ以外にも市役所に行ったり

してるんでしょう?」


「何で知ってるんですか?尾行ですか?」


「プフッ、未来さん、そんな尾行何てしませんよ!でも、情報を集めるのが、私達の

仕事ですから、知ってますよ!」


「凄いですね、さすがです」


「未来さんなら、本当に何かを変えてくれ

そうですね!」


「私の力だけでは無理です、みんなの力が

必要です」


「それで、オフィスpeaceの、チャリティー

コンサートを?」


「はい!私達が国会に通してたら、本当に

時間が掛かります!出来る人が出来る事を

してくれれば、少しは違うかなと思い

お願いしました!」


「未来さん、頑張ってくださいね!」


「はい!ありがとうございます」


マスコミは帰りながら


「未来さん、本当に人の為に、惜しみ無く

働くね!」


「キバを向いてくれ無いんで、寂しいけど

今の未来さんも、ステキですよね?」


「そうですね!」


「私達は、遠くから応援しましょう」


「はい」


それぞれ、他社なので分かれて帰るマスコミ。

慌ただしい桜庭家だが、3月には来夢が

大学を卒業する。

本格的に、芸術活動1本になる。

斗夢は、後2年大学に行く事になる。

そんな時、来夢が女の子と、手を繋いで

歩いてる姿が、スクープされた。

オフィスpeaceにも、先にその記事が入って

来た。


「恭介?どうする?」


「いいよ!来夢だって彼女が居ても、おかしい年じゃ無いし、こんな事で、いちいち

対応してたら結婚も、出来なくなるよ!」


「そうだな!でも未来ちゃんは、大丈夫か?」


「未来だって、いずれは覚悟しないと

いけない日が、来るんだから、いいよ!」


「そうか?」


「うん!」


「まぁ、とにかく本人に、一応確認はするぞ!」


「あ~いいよ!」


「来夢~」


「はい!」


「ちょっと」


「はい」


「これ!」


記事を見せた。


「怒って無いから、本当か嘘かを教えて」


「本当です、大学の同級生で、卒業したら

ちゃんと両親に、会わせようと思ってたん

です」


「じゃあ、もう記事は止めないぞ!来夢の口

から、パパとママに言えよ!」


「はい!」


その夜、来夢は


「パパ、ママ話が有ります」


来夢の前に座る2人。


「何?どうしたの?」


「明日、週刊誌に僕の記事が出ます!

写ってるのは、僕の彼女です!大学の

同級生で、卒業したら、ちゃんと紹介

しようと思っていたのに、記事が先に

出てしまいます、ごめんなさい!」


「いいよ、来夢も彼女が居ても、おかしな年

じゃ無いだろう?居ない方が、心配するよ」


「そうよ、1度家に連れてらっしゃい」


「うん、分かった!ママ大丈夫?」


「何が?」


「あ、いや、いいや」


部屋に行く来夢。

すると、未来が倒れ込む。


「未来、未来、大丈夫?」


「恭介さん、私倒れるかと思ったわ!必死に

座ってたの!」


「よく頑張ったね!」


「うん、何時かは、こんな日が来るもんね

それに、来夢が選んだ子だから、きっと

良い子に決まってるもん!」


「そうだな」


そして、次の日、週刊誌が発売されると

飛ぶ様に、売れた。

家の前には、マスコミが一杯で、仕事に

行けない来夢と斗夢。

またまた、未来が動き出す。

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