第49話免許取得に旅立った細山

オフィスでは


「なぁ、恭介?丸が居ない間、ヒューチャー

どうする?新しいマネージャー付けるか?」


「いや、丸が帰って来る迄だから、俺が

付くよ」


「でも、お前は自分の仕事が」


「大丈夫!そっちも、ちゃんとやるよ」


「そうか?うん、分かった、その方が

来夢と斗夢には、いいな!」


「お~任せとけ!」


そして又、恭介がヒューチャーと、行動を

共にする。

来夢と斗夢は


「何か、懐かしいね?」


「そうだな、デビューの時は、こうだった

もんな」


そして、ヒューチャーの仕事が終わると

恭介は、オフィスで、まだ仕事をする。

来夢と斗夢は、メンバーの芳樹が家迄

送ってくれる。


「わり~な、芳樹」


「いいよ!恭介、お前は何か食べてから

仕事しろよ!倒れるぞ!」


「ラジャー!」


そして、家に着くと


「ありがとうございます!お疲れ様です!」


「お疲れ~」


芳樹は、オフィスに戻る。

家に入ると、未来は帰っていて、ご飯の

用意をしていた。


「ただいま」


「おかえりなさい、あれ?パパは?」


「細山さんが居ないから、今日からパパが

僕達のマネージャーを、してくれてるんだ!

だから、今オフィスで自分の仕事をしてるよ!」


「まぁ!恭介さん大丈夫かしら?先に2人は

ご飯を食べなさい、あなた達も疲れてるん

だから」


「はい、いただきます」


「あれ?ママは?」


「ママは後で食べるから、先に食べてて」


「うん」


2人は食べる、まだ大学の勉強が、残っていた。


「来夢、斗夢、ママ少し出て来るから!」


「何処に?」


「パパの所に、差し入れを持って行って来るから!」


「分かった」


「ママ、気を付けて!運転が上手だから!」


「斗夢~それは、どういう意味?まぁ、いいや、行って来るね!」


そして、未来はpeaceのオフィスに行った。

案の定、みんなが残って、仕事をしていた。


「あれ?未来ちゃん、どうしたの?」


「差し入れを、持って来ました」


「フ~ヤリ~恭介!愛しの未来ちゃんが

差し入れを持って来て、くれたぞ~」


「未来~お前も忙しいのに!」


「恭介さん?私は恭介さんの妻ですよ!

恭介さんの事が、出来ないなら、議員は

直ぐに、辞めます!」


「未来ちゃん、カッコいいね!」


「男前だよ!」


「私は女です!失礼な!」


(う~ん、やっぱり変わらないなぁ~

いい事だ!)


メンバーは、思っていた。


「いただきます」


「美味しい~」


「未来?未来も、まだだろう?一緒に

食べよう」


「はい」


みんなで、食べる。

未来はpeaceのメンバーが、大好きだった。

まるで、お兄さん達に、守られている様な

感覚に、なるので有った。


「さぁ、美味しいご飯も、食べたし仕上げるか!」


「あいよ~」


「じゃあ、みなさん、私は帰ります」


「未来ちゃん、ありがとう!今度プリンを

持って家に、行くよ!」


「プリン?是非、お待ちしてます!じゃあ」


「未来、気を付けて帰れよ!」


「はい」


家に帰る未来。

帰ると、子供達はまだ、勉強をしていた。


(アイドルって、本当に大変だな。)


「ただいま、そろそろ寝ないと、明日も

朝、早いんでしょう?」


「うん、分かった」


「もう少ししたら、寝るよ、おやすみなさい」


「は~い、おやすみなさい」


そして、少しすると恭介が、帰って来た。


「ただいま」


「おかえりなさい、お疲れ様です」


「それは、お互い様だろう?」


「フフフ、そうね」


そして、桜庭家の1日は、終わる。

翌朝、朝から忙しい、桜庭家。


「よ~し!みんな、今日も1日頑張るぞ!」


「お~!」


来夢と斗夢は学校に、恭介は、オフィスに

未来は、事務所にと別々だった。

今日は、未来の入っている、子育て委員会の

日だった。

未来は委員長に、問い詰める。


「待機児童の問題ですが、保育園不足で

離職しないといけない、お母さん達に

ついて、どうお思いでしょうか?」


「それは、今企業の協力も得て、会社内に

託児所を作って、継続して働ける様に

努力しています!」


「でも、それは、大手の企業ですよね?

中小企業、個人経営、田舎の方は、どう

なっているのか、把握していらっしゃいますか?」


「いや、まだ、そこ迄は…」


「たった今、努力してるって、おっしゃったじゃ無いですか!それを早く、しないと

今この時も、仕事をしたくても、辞めないと

いけない人が、居るんですよ!」


「早急に、対応したいと思います」


「次に…」


(まだ、有るの?)


と、思う委員長だった。


「ヤングケアラーに、ついては、どう

お考えですか?」


「まぁ、本人達が言わないし、中学校を

卒業して働く人も、多いんで、それは…」


「委員長、中学校を卒業して、働く人が

多いと、おっしゃいましたけど、学校に

行きたくても、行けないからですよ!

行かないと、行けないでは、別の意味が

有りますよ!市役所の職員に、家を訪問

して貰って、対応するべきですよ!

それが出来ないなら、私達が行きますか?」


「あの~国会議員の先生が、そういう事は…」


「国会議員も、市役所の人も、ヤングケアラーの子供達も、みんな同じ人間ですよ!

そこを忘れ無い様に!」


「はい、すみません、それも早急に調査

しますので」


未来は、こういった事を、時間と機会が

有れば、やっていた。

そんな時、谷脇がやって来た。


「先生、これプリンです」


「プリン?ありがとう!」


と、早速一口、口に入れかけて


「怪しい、谷脇が、どうしてプリン?」


「まぁ、先に食べてください、ゆっくり話を

しますから」


「そう?」


と、言って未来は、プリンを食べた。


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