第46話24時間テレビに準備する桜庭家

次の日から、ヒューチャーは各施設の取材に

加え、歌番組、バラエティーと、大忙しだった。

恭介も、各グループのスケジュール調整等に

追われていた。

プロデュースして、出すグループが全員

売れるので、大忙しだった。

でもpeaceのプロデュースした、グループは

礼儀作法を、しっかり叩き込まれているので

何処に行っても、受けが良くて、マネージャーからも、受けが良かった。

未来は未来で、女性の立場からの政治そして

最初から言っている、困って居る、苦しい人を、どうすれば少なく出来るのか、日々

勉強して、時には直接、会いに行き話を聞いて、参考にして、改善点を探していた。

国会でも、発言の機会が有れば、積極的に

発言し、厳しい所を追求するので、未来が

席から立つと、返答する大臣は、嫌そうな

顔をする。

でも、未来には関係無かった。

どんどん、追求する、ただ質疑応答の回数が

決められていて、逃げられる。

それが、未来は1番、悔しかった。

事務所に戻ると、悔しい未来。

でも、どうする事も出来ない、自分に腹が

立っている。

ただ、テレビを見ている人は、未来の必死に食らい付く姿を、ちゃんと見ていた。

信頼の出来る、議員さんとして、人気が

有った。

それに、加えて生まれ持った、顔立ち綺麗と

言うより、可愛いい未来は、人なつっこい

感じがして、親近感が沸いて、なお人気が

有り、よく雑誌の取材も、受けていた。

その時に、必ずpeaceとヒューチャーが

出て来るので、それはNGにして貰った。

未来は、政治の話がしたかったのだ。

立派な議員へと、成長して行っていた。

そして、24時間テレビの日が、やって来た。


「じゃあ、谷脇さん私は、今日は帰るから

急用が有ったら、電話してね!お疲れ様です」


「お疲れ様です」


その日は、家族で帰る事にした。


「未来、もう、ご飯作る時間無いから何か

買って帰ろう!」


「そうする?」


「うん!そうしよう!」


「何が、いいの?」


「〇〇〇チキン!」


「〇〇〇ナルド!」


「よ~し!両方、寄って沢山買おう!

明日は、2人は朝からだから、ママ料理してる時間が無いから、多分テレビの前から

離れ無いと思うから!」


「あっ!パパ、プリンは?」


「あ~いる、いるよ!絶対に!じゃあ

コンビニもだな!」


「は~い」


そして大量に、買い物をした。

先に、お風呂を済ませて、テレビの前で

買って来た物を食べていた。


「未来、今日だけは食べながら、見ないと

先が長いよ」


「そうだね、いただきます」


テレビが始まった。

やはり、今も障害を持つ人、食料難民等

色々な、問題が山積みだった。

そして、今増えているのが、ヤングケアラー

孤独死、本当に取り上げられているのは

ほんの、一握りだった。

こういうケースが、沢山有るという事を

未来は、ヒシヒシと感じていた。

恭介、来夢、斗夢も真剣だった。

毎年、桜庭ファミリーは、募金を持って行っていた。


「来夢、斗夢、今年はあなた達が、直接

渡しなさい!それを見ている、ファンの人達に、与える影響は、大きい筈よ!」


「うん!分かったよ!」


「じゃあ、来夢、斗夢、明日は朝が早いからもう寝ろ!」


「はい、おやすみなさい」


「おやすみ」


恭介と2人で見る未来。

毎年、このテレビを見ると、五体満足に

産んでくれた両親に、感謝しか無かった。


(私に出来る事、私にしか出来ない事、何?)


テレビを見ながら、考える未来。


(政治は、やっぱり人数が必要だわ!次の

選挙には今の希望者が、50人居るから

選挙区を振り分けて出そう!谷脇が秘書から

抜けるのは、痛いけど1番強い所から

出そう!そして、人数を増やして行かないと

何も変わらない!今の私に出来る事を、少し

ずつだけど、やって行こう!)


未来の顔が、明るくなった。

その顔を見て恭介は


(何か決めたな!)


と、直ぐに分かった。

長年、居ると顔だけで、分かって来る。


(未来も、俺の顔を見て、分かるのかな?)


「未来?」


「何?」


「未来って、俺の顔を見て、何か有るな?

とか分かるの?」


「勿論よ!何年一緒に居るのよ!言わない

だけだよ、はい!どうぞ!」


プリンをくれた。


「はい?」


「欲しいんでしょう?私のプリンが!」


「えっ、あ、あ~ありがとう」


(聞いた俺が、バカだった、でも、あの未来がプリンを、くれるとは!今日も走ってる人が、居るから雨が降りません様に!)


願う恭介だった。

未来は恭介には、心を許しきって居るので

いい意味で、全然気にしていなかった。

そして、何時の間にか2人は寝ていた。

朝アラームで起きる恭介。

未来は、まだ寝ていたので、そ~っと行って

来夢と斗夢に、朝食を食べさせた。

そして、車に乗せて、会場に送って行った。


「来夢、斗夢、頑張れよ!お前達が健康で

有る事が、どんなに有り難いか、考えながら

しっかり、やって来い!」


「はい!行って来ます!」


「おう!」


2人は、会場に入って行った。




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