第45話馴れ初めが聞きたい子供達

家に着いた、桜庭男子達。


「ただいま」


「あれ?ママ、ただいま」


「パパ?ママ居ないよ!」


「まだ仕事してるのかな?それなら何時も

電話が有るんだけどな?おかしいな?」


「あっ!間に合わなかった!おかえり~と

ただいま」


「未来、何処に行ってたの?」


「お祝いに、お寿司を買って来たの、間に合うと思ったんだけど、遅かったね、ごめんね!来夢、斗夢、おめでとう!どの仕事も

大事だけど、この24時間テレビだけは特別

なの!だから、今日はお祝いしよう!」


「パパとママの、縁結びのテレビでしょう?」


未来は吹き出した。

真っ赤な顔で


「どうして、知ってるの?」


「メンバーが、言っちゃったんだよ!」


「明日、抗議の電話をするわ!」


「頼むから、止めてくれ!」


「しょうがないわね、さぁ、食べましょう

今日の、お寿司は格別に、美味しいわね!」


「そうだな!」


「ねぇ、パパ、ママ、じゃあ、もう結婚して

何年になるの?」


「もう20年だよ!」


「知り合ってからは、22年かな?」


「どうやって、知り合ったの?」


「来夢、斗夢、聞くのは止めた方がいい

全然ロマンチックじゃ無いし、初対面は

最悪だったからな!」


「え!そうなの?だって、パパその時は

peace絶好調の時でしょう?」


「あ~凄い人気だったけど、ママには通用

しなかったんだ!」


「え~パパ、ママ、聞きたいよ!教えて?

お願い!24時間テレビ頑張るから!」


「どうする?未来?」


「私は別に、いいわよ」


「お前達、普通人気アイドルが、前から

ファンに追い掛けられて来たら、どうする?」


「道を開けるよ」


「だろう?ママは開けないんだ、あなたが

避けて行きなさいよって、言われたんだぞ!」


2人は、食べていたお寿司を、吹き出す。

桜庭家では、未来の話になると、まともに

ご飯が食べれなかった。


「それで?」


「パパが変装して、ママの会社迄行ったら

その格好は変だとか、ファンに捕まるって

言ったら、何か悪い事をしたのかって、もう

大変だったんだよ、挙げ句の果てに、織田信長を呼び捨てにして、怒られて、それから

ずっと信長様だぞ!」


「パパ、偉いね!」


「よく、そこから恋愛に、なったね?」


「 ただ、ママは今と、全然変わらないんたよ、自分の納得行かない事は、アイドルでも

関係無いし、プリンが 大好きだし、peace

より、プリンが好きだったからな!もう

メンバーも笑ってたよ!」


「そりゃ、そうでしょう?あの頃のpeace

って、僕達ヒューチャーなんて、笑われる

位、凄かったのに、そのpeaceより、プリン

が、いいって!ママは、やっぱり少し変わってるよね?それに、変なスイッチ持ってるし」


「スイッチ?」


未来が聞くと


「多分ママ以外は、そのスイッチ、みんな

知ってると思うよ!マスコミの人達も」


「うん、うん!」


首肯く、恭介と斗夢。


「私は、ロボットでは無くて、人間なので

何処にも、スイッチなんか有りません!

ねぇ?恭介さん」


「……」


「え!私、何処かに有るの?」


「無いよ!」


笑う桜庭男子達。


「もう~」


楽しい、食事だった。


「でも、来夢、斗夢、明日から益々、忙しく

なるね?」


「うん!でも、遣り甲斐が有るよ!受験勉強も有るしね!」


「身体、気を付けてね!」


「ありがとう、ママもね!」


「うん、ありがとう!」

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