第43話谷脇がマネージャーを辞める?

未来は、議員の仕事の多さに、最初は

戸惑ったが、慣れるとそつなく、こなして

行く。

そして、生活困窮者には、生活保護と

最低限には、なるが何とかなる事を知り

自分は、今問題になっている、待機児童

問題、ヤングケアラーに付いて、力を

入れようと決めて、委員会にも入った。

そんな時、来夢が大学に行くと、言い出した。


「恭介さん、来夢は大学に行っても仕事は

大丈夫?」


「今は大学に行ってる、アイドルは多いよ!

いいんじゃ無い?芸能界しか知らないより

色んな事が、学べて!それより未来は

大丈夫?」


「うん!今度、質問が出来るの!子供の

奨学金制度も矛盾してる事が、多いの!

そこを、質問しようと思って、今、勉強中

だよ!」


「未来は偉いね!」


未来の頭を、撫でる恭介。


「もう、子供みたいじゃん!」


「ハハハハ」


笑う恭介。

未来の怒った顔が、可愛いかった。

そして、未来は、あの口で一度質問すると

逃がさない。

みんなが、嫌がる相手に迄なっていた。

そんな時、谷脇が


「桜庭さん!」


「何?」


「私、ヒューチャーのマネージャーを

止めても、いいですか?」


「なんで?もう、ずっとヒューチャーの

マネージャーで来夢と斗夢も、信頼して

いるのに、困るよ!」


「私、やりたい事が見付かったんです!」


「え?やりたい事?今頃?何?」


「未来党に入って、私も政治家になって

未来姉さんに、着いて行きます!」


「何だよ、その未来姉さんは?」


「私には、そうです!未来姉さんです!

その為にも、未来姉さんの秘書になって

勉強して、次の選挙に出ます!」


「お~い」


メンバーを呼ぶ、恭介。

今のやり取りを、説明すると、大爆笑の

メンバー。


「谷脇、本気?」


「マジです!」


「恭介、いいんじゃ無い?」


「ヒューチャーは、新しいマネージャーを

捜すよ!だって未来党も、何時までも

未来ちゃん、1人って訳には、いかないだろう?」


「いや、それがテレビを見て、結構の人が

入党したいって、来てるんだよ」


「マジで?ヤバいな未来ちゃん」


すると谷脇が、恭介に詰め寄る。


「桜庭さん、それはマジですか!」


「あ、あ~」


「早くしないと、桜庭さんから、お願い

してください!私を秘書として、使って

勉強させる様に、お願いします!」


「恭介、聞いてやれよ、未来ちゃんも

谷脇なら断らないだろう?来夢と斗夢が

居るから」


「あ~多分な」


「マジですか?じゃあ今、電話して下さい

O.K.なら、次のマネージャーが見付かる迄

一生懸命に働きますから!」


「お~分かったよ、ちょっと待てよ」


そして、未来に電話をする恭介。


「もしもし?未来、今話いける?」


「恭介さん、又、離婚話ですか!

今度は電話で!」


「何を言ってんだよ!離婚話何かした事

無いだろう?」


笑いを堪える、メンバー


「そうでしたね、で、何?」


「ヒューチャーのマネージャーの谷脇を

覚えてる?」


「勿論、覚えてるわよ、信長様仲間だもの

谷脇さんが、どうしたの?」


「マネージャーを止めて、未来姉さんの秘書として勉強して、政治家になりたいんだって!」


「未来姉さん?」


「そう、未来姉さん、谷脇は元レディース

だから」


「何?そのレディースって、服の事?」


「服じゃ無い!若い時に、少しヤンチャを

してたみたいなんだ」


又、又、笑いを堪えるメンバー。


「あっそ、若い時は、誰にでも、そういう

時が有るわよ」


(人の時には、甘いな!来夢と斗夢だったら

大変なのに!)


「じゃあ、どうする?」


「でも、ヒューチャーのマネージャーは?」


「次のマネージャーが、来る迄は一生懸命に

働くってさ」


「じゃあ、いいよ!私は、その変わり

厳しいとだけは、言っておいてね!」


「了解、じゃあな」


「じゃあね」


電話を切った恭介に、又、谷脇が詰め寄る。


「未来姉さんは、何と?」


「次のマネージャーが、見付かったら

いいってさ」


「マジですか!」


「あ~でも、厳しいから、覚悟する様にって

言ってたぞ」


「私、根性は有ります!」


「谷脇、でも政治家になると言ってるけど

選挙に出た次点で、お前の元レディースが

世間に知れ渡るぞ!マスコミは凄いぞ!」


「私は元レディースでも、法を犯したり

人に迷惑は、掛けて無いので、安心して

下さい!」


「じゃあ、たまに出て来る、レディース語を

直しとけよ!」


「レディース語?」


「未来姉さんとか、たまに変な言葉使い

するよな?」


「する、する、放って置いたけど」


「え!そうですか?気を付けます!ねこを

被っときます!」


「あ~大きなやつをな!」


「ハハハハ」


笑うメンバー。


「所で恭介、お前達夫婦の会話は笑えるね~

最高だよ!」


「何を言ってんだよ!話が有るって言ったら

直ぐに離婚話ですか?だぞ!」


「未来ちゃん、らしいな!」


「恭介、何か不思議だよな?人間て誰が誰に

影響を受けて、どう変わるかなんて誰も

分からないし、本人も分からないんだろうな?」


「そうだな、俺達は、どれだけの人に影響を

与えたのかな?いい方向に、行ってくれたのかな?」


「恭介!お前の場合は、1番いい見本が

側に居るじゃ無いか!」


「あ~未来?そうだな!未来がそうだった

そして、来夢と斗夢にも、そういう人に

なりなさいって言って、2人がなると

今度は自分が、なっちゃうんだからな~

本当に不思議だよ、未来って!」


「あ~見てて、飽きないよ!恭介それに

この先、どうなるんだろうって、ワクワク

するよ!」


「もう俺の手では、どうしようも無い所に

行っちゃったな!」


「何、寂しそうに言ってんだよ、恭介には

する事が沢山有るんだから、頼むぞ!」


「お~!」

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