第41話マネージャーの谷脇がケンカ

そんな時、peaceオフィスに谷脇から電話が

入った。


「お疲れ様です、谷脇です、あの~」


「どうした?」


「今日、来夢君が体調が悪くて、歌う順番を

早めて貰える様に、共演者の方とかに、お願いして了解して頂いたんですけど、ディレクターだけが、うんと言わなくて、ケンカを

してしまいました!」


「はぁ?それで?」


「1番に歌わせて貰って、今帰る途中です、

一応、報告をと思いまして」


「まぁ、その話は帰って来てから、ゆっくり

聞くよ!で、来夢は?」


「今、薬を飲んで、落ち着いてます」


「そうか~良かった!気を付けて帰って

来いよ!」


「恭介、来夢が調子が悪いって!疲れが

たまって来たかな?ちょっとスケジュール

調整しないとな!学校も有るし、こっちに

着いたら直ぐに、連れて帰ってあげろよ!

でも谷脇がケンカって?」


「そんな風に、見え無いけどな~」


そして、帰って来た3人。


「来夢いけるか?」


「はい、すみません、今はだいぶ楽です

谷脇さん、すみません僕の為に!」


「いえいえ、あのディレクターふざけ

やがって!」


と、谷脇。

何時もみんなの前で、見せる顔と違い過ぎて

みんな、引いていた。


「恭介、とりあえず来夢を早く連れて帰って

横にしてやれ、斗夢お疲れ様」


「お疲れ様です」


「みんな、わり~な、お疲れ」


そして、家に連れて帰ると、恭介から聞いて

いた未来が、薬とアンプルを用意して待って

いた。

来夢に薬とアンプルを飲ませて、斗夢にも

アンプルを飲ませて、寝かした。

疲れが、たまっていたのだろう。

一方オフィスでは


「で、どうしてケンカになったの?」


「共演者の方に、事情を説明して、トップの方と変わって貰える様になって、スタッフも

納得してくれたのに、ディレクターだけが

駄目だとぬかしやがって!」


「ぬかしやがって?谷脇さん?」


「いや、その時は丁寧に、お願いしましたよ

このままだと、歌え無くなる可能性が有るから、みんなには了承して貰ってるんでと

そしたら、それは確認するから、今度一度

ご飯に行こうよって、ぬかしやがって!

人の弱味に、漬け込んで、とんでもない奴なんですよ!」


「だいたい分かったけど、所々凄く言葉が

悪いのは、俺達の聞き間違いなのかな?」


「いや、たまに、レディースの時の血が騒ぐんですよ、すみません」


「でも歴史が好きだって、言ってたのに」


「はい、歴史も好きでしたよ!でも私は

レディースも、やってました、だから来夢君と、斗夢君は必ず、私が守りますから安心して下さい!」


「なぁ?俺達の周りの女性は、どうして

こうも個性的なんだ?」


「さぁ?」


「未来ちゃんが、引き寄せてるんじゃ無い?」


「それは、有るかも!」


「谷脇さん、今日はもう上がっていいよ」


「はい、お疲れ様です」


谷脇が元レディースと、いう事が判明して

何か起こりそうな、peaceオフィスだった。

翌朝、来夢は、すっかり元気になっていた。


「良かった~来夢もう大丈夫?」


「うん!パパ、ママ昨日は、ごめんなさい!」


「まぁ、体調管理も仕事の内だからな!

気を付けろよ、斗夢も同じだぞ!」


「はい!」


「分かりました!」


「じゃあ、今日は行けそうか?」


「バッチリだよ!」


「そうか~良かったよ!」


桜庭男子達は仕事に出る。

未来は自分の、選挙が近付いて来ているので

忙しかった。

オフィスに着いた、桜庭男子達。

来夢と斗夢が、着替えに行くと


「おはよう!恭介」


「おはよう、昨日は悪かったな」


「いいよ、それより谷脇さんが、元

レディースだったんだよ!」


「えっ?だって、歴史が好きだって言って

たじゃん」


「歴史も好きだけど、レディースも

やってたんだって!だから来夢君と斗夢君は

私が守りますって、言ってたぞ!」


「ヒェ~人って、見かけによらないね?

全然、想像が出来ないよ」


「だろう?」


「おはようございます」


谷脇が出社して来た。


「桜庭さん、来夢君は?」


「あ~もう大丈夫だよ!」


「良かった~心配してたんですよ!」


「ありがとう、大丈夫だから今日も

よろしく頼むね」


「はい!お任せ下さい!お二人は私が

必ずお守りしますので!」


「あ、ありがとう」


そして、ヒューチャーと谷脇は仕事に

行った。


「どう見ても、想像出来ないよ!」


「だよな?でも恭介、強い味方が出来て

良かったじゃ無いか!」


「そうそう、変な人が来ても、谷脇が

やっつけてくれるぞ!」


「そういう問題か?」


「そういう問題、マネージャー兼ボディーガードだな!」


「最強じゃん」


「なぁ、何で俺達の周りの女性って

個性的なんだ?」


「恭介も思った?」


「俺達も昨日、それを言ってたんだよ、未来ちゃんが、引き寄せてるんじゃ無いかって!」


「だから、どうして、そこに未来が出て来る

訳?」


「恭介、1番個性的なのは、未来ちゃん以外

には居ないぞ!だろう?」


「そうだな~何か先が心配に、なって来たよ~」


不安なpeaceの、メンバーだった。

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