第38話未来に転機か?

仕事が終わって帰って来た来夢と斗夢。


「来夢、斗夢、話が有るから、こっち来てくれ」


「はい、何でしようか?」


「来夢と斗夢は、ママの事をどう思う?」


「変なスイッチが入るんですけど、一生懸命な優しいママです!」


「僕も一緒です!」


「じゃあ、ママが同じ芸能界でタレントに

なるのと政治家になるのは、どっちが

いい?」


2人は恭介を見る。


「思った事を、正直に言え」


「出来たら家に居て欲しいです、ママが

外に出来たら何かが起きるので」


「恭介、来夢も斗夢も分かってるね~

未来ちゃんの事を」


「当たり前だろ、母親何だから!」


「でも俺達は、未来ちゃんを家に置いて

手話のボランティアだけでは勿体無いと

思ってるんだ、相手が誰だろうと、あんなに

自分の意見を言える人は、なかなか居ないぞ

そう思わないか?」


「それは思いますけど」


「だから俺達は、来夢と斗夢が納得して

くれたら未来ちゃんを、政治の世界に

送り込みたいんだ、どうだ?」


「あの~うちのママ、政治家になるんですか?」


「それは、まだ分からない、選挙が有るから

な、それで投票して貰って通ったら

初めて政治家になるからな」


「何か、その間ってニュースで見る選挙活動

とか、するんですよね?」


「そりゃ、そうだよ」


「その時に、騒ぎをお越しそうで怖いですね」


「まぁな、言いたい事を言えば騒ぎには

なる、でも黙ってたら何も変わらないんだぞ

来夢、斗夢」


「今、お前達がファンの子に、勉強を

ちゃんとしろって言ってみろ、ファンの

子達はするぞ、それ位、今のお前達の

言葉っていうのは人に、影響を与えてるんだ

未来ちゃんは、それを、ずっとやって来て

るんだよ」


「あっ!そう言えば」


「どうした?」


「小さい時に、人に影響を与えられる様な

人になりなさいって言われました」


恭介も思い出した。

それは、恭介の24時間のチャリティー番組を見てからの影響だった。


「じゃあ、お前達は未来ちゃんが言う様に

人に影響を与える人に、なったじゃ無いか!

でも、1番人に影響を与えてるのは未来

ちゃんだぞ!政治っていうのは困って居る

人の声を聞いて、それを反映させて行かないと、いけないけど、なかなか難しい、でも

未来ちゃんは、やってくれると俺達は信じて

いる!どうだ?」


「そうですね、ママは正義の見方みたいな所が、有るので応援します!」


「家に居ない日が、多くなるぞ?」


「それは僕達も、一緒何で、ね?パパ?」


「あ~そうだな」


「じゃあ恭介、決まりだな!後は未来ちゃん

だな!」


「えっ?ママはまだ、知らないんですか?」


「あ~先に、お前達の気持ちを聞いとかないとな!お前達は、まだ学校も有るし未来ちゃんが、忙しくなったら1番迷惑が掛かるのは

お前達だからな!」


「そうだったんですか、僕達は頑張ります!」


「お~頼むぞ!」


そして家に帰る、桜庭男子達。


「ただいま」


「お帰りなさい、ご飯にするからね、座って

待ってて」


そして料理を運ぶ未来を、来夢と斗夢が

手伝う。


「さぁ、食べましょう、いただきます」


と、未来すると恭介が


「未来、話があるんだけど」


「恭介さん、離婚話ですか?又」


来夢と斗夢は、口から唐揚げが落ちた。


「未来又って何だよ!一度もした事何て

無いぞ!」


「そうでしたね?何ですか話って?あっ!

今日テレビ見ました?ごめんなさい、あれは

でも、おかしいですよね!」


「うん、見てた、メンバーも見てた、それで

その未来の姿を見て、メンバーが未来を

タレントじゃ無くて、政治家にしたいんだって!」


次は未来の口から、唐揚げが落ちた。


「政治家?私は主婦です、家を守らないと

来夢と斗夢を守らないと、いけませんから

無理です」


「でも未来、今日言ってた様に、努力を

しても、辛い苦しい生活をして居る人は

沢山、居るんだよ?だからといって俺達が

助ける事が出来るか?出来るのは政治の力

何だよ!それには、まず政治家になって

何時もの未来の様に、自分の意見を言って

少しずつ世の中を、変えて行かないと

どうしようも無いんだよ!俺も出来たら

家に居て欲しい、でもズバッと、ハッキリと

意見が言えるのは、未来しか居ないと

思ってるんだ」


「恭介さん?さっきから聞いて居ると

そんなに私は言ってますか?」


(ヤバい!スイッチが入った!)


と、思う桜庭男子達。


「未来、いい意味だぞ!未来は相手が誰

だろうと、間違ってる事は、ちゃんと

間違ってるって言える!これは凄い事だぞ!」


「僕も、そう思う!」


「僕も!」


と、来夢と斗夢が、掩護射撃をする。

来夢と斗夢に言われると、弱い未来。


「じゃあ、一度オフィスに行きます」


無言で目を合わせる、桜庭男子達。

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