第35話嫌な予感の桜庭男子達

家で今日は遅いが、家族でご飯が食べれる。

そんな日は、料理をしても楽しい未来。

1人の時は、何も美味しくなかった。


「さぁ、食べましょう」


みんなで食べた。


「来夢、斗夢、仕事はどう?」


「うん、もうだいぶ緊張しなくなって来て

楽しいよ!ただ学校に行けないのが心配で」


「そうだな、落ち着いたら、スケジュールを

調整して学校にも、行ける様になるから

でも、お前達が学校に行ったら、大変なん

じゃ無いか?」


「パパ、大丈夫だよ!ずっと一緒の友達

ばかりだから!みんな俺達の事を知って

るから!」


「でも、来夢は来年は高校だぞ?もう高校は

芸能の高校に行くか?その方が融通が利くぞ!」


「いや、僕は普通に受験して、高校に行く

から、今は勉強も出来ないと、アイドル

出来ないよ!」


「あ~それで来夢も斗夢も、移動中に教科書

を持ってたのか?」


「まぁ、そんな事を!来夢も斗夢も偉いね!

後でママのプリンをあげるね!」


「えっ!いいの?」


「特別、今日はあげるね!」


そう未来が、大好物のプリンを、あげる

何て事は、普段は絶対に、あり得なかった。

桜庭男子達が欲しい時は、自分の分を確保

しないと反対に未来に、食べられる位だった。

それだけ意味の有るプリンだった。


「あっ!そうだ、あのね私、今度テレビで

手話をするんだ」


「えっ!」


驚く桜庭男子達。


「何を、そんなに驚いてるの?」


「あ~いや、又何で?」


「偉い人の講演の手話を、頼まれたの」


「そうなんだ、未来、頑張ってね前に出ない

様にね」


「前にって?」


「いや、その偉い人より前にだよ」


「恭介さん、私は前になんか出ませんよ!

ちゃんと後ろで手話をしますから」


「偉い未来、又プリンを買ってあげるね」


「本当に?ありがとう!」

この2人の、やり取りを見ていた来夢と斗夢

の2人は


(この2人って、本当に大人なの?子供より

子供だぜ!)


そう思っていたが、口には出さなかった。


「あっ!それと未来、俺は次のプロデュース

が忙しくなるから、ヒューチャーには

マネージャーが付くから!」


「えっ?大丈夫何ですか?その人は」


「あ~peaceのメンバーで面接したから

大丈夫だよ」


「一度、お会いしとかないと」


「どうして?」


「大切な息子達を、任すんだから会って話

するのは当たり前の事です」


「あ~そうなんだ、丁度いいや、メンバーが

未来に会いたがってたし、今度オフィスに

来る?まだ一度も来て無いだろう?」


「行っていいんですか?じゃあ明日にでも」


「又、早いな?」


「明日は手話が無いんで、時間は有りますから」


「じゃあ、明日一緒に出る?」


「そうですね、でも帰りは?」


「未来、大人何だからタクシーか電車で

帰ればいいじゃん。」


「分かりました、そうします」


来夢と斗夢は、2人のやり取りに、もう

お手上げだった。

その日は寝る事にした。

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