第25話未来の陰謀、砕け散る

「恭介さん、peaceも、そろそろ若い子達の

プロデュースとかをしたら?何時までも

踊れ無いでしょう?」


「うん、今みんなで話は、してるんだよ、

ただ年齢とか、色々と細かい所が有るから

もう少し話しないとね」


「あら?そうなの?やっぱりpeaceの考える事と、私の考える事は一緒ね!」


「そうだな!」


(違うだろ~来夢と斗夢を、peaceの

プロデュースする、グループに入れようと

してるだけだろ!)


そう、未来は恭介の読み通り、来夢と斗夢を

peaceのプロデュースする、グループに入れようと考えていた。

恭介は、さりげなく


「未来?来夢と斗夢には、自分の好きな事を

させてあげた方が、いいよ!」


「恭介さん、そりゃそうですよ!」


(多分、分かって無いな!未来は!)


恭介は、その返事で分かった。

来夢の小学校の、入学式は恭介も一緒に

行った。

相変わらずの、人気だったが未来は、もう

慣れているので、放っておいた。

入学式も無事に終わり、家に帰ると


「来夢、今日から小学生だね?大きくなったら何をしたいか、考えるのよ!」


「うん!」


(未来、まだ早いよ~)


その頃、peaceは本格的に、オーディションをして、若手グループを作ろうと、していた。


「なぁ恭介、何歳から募集する?」


「そうだな~その子の、才能とかも有るし

別に決めなくても、いいんじゃ無い?

それに、最初は研修生だから、そこからの

頑張りを見ないとな!」


「そうだな!」


そして来夢は、未来の希望も虚しく

サッカーをしたいと、言い出した。


(いいぞ!来夢!自分の好きな事をしろよ!)


ところが、あの未来は黙っては、居なかった。


「来夢、peaceの所に行ったら、テレビで

歌ったり、踊ったり出来るんだよ!いい

でしょう?」


「僕は、サッカーがいいの!」


さすがの未来も、信長様以上に子供を、愛しているので、何も言え無かった。

そして、来夢はサッカーを始めた。

親の運動神経の良さを、受けついで、みるみる上達して行った。

そんな未来だが、サッカーの応援には必ず

行って、今ではサッカー狂になっていた。

最近はマスコミに、追われる事も無く、穏やかな毎日の筈が、未来が来夢のサッカーの

特訓を始めた。

それを見た恭介は


「未来!何をやってるの?」


「来夢のサッカーの、特訓よ!」


「来夢は、まだ小さいのに、身体を壊すよ!

止めとけ!」


「じゃあ恭介さん、恭介さんがサッカーを

調べて教えてあげてよ!」


「今でも、充分、来夢は上手いじゃ無いか!」


「甘いわね、恭介さんは!」


そんな甘い恭介だから、未来と居れるのだが

未来は分かって居なかった。


「そんな事ばかりしていると、来夢がサッカーを嫌いに、なるぞ!」


「いいわよ!その時はpeaceのオーディションを受けて、研修生にするから!」


もう返す言葉の無い恭介だった。

そして来夢が、小学3年生、斗夢が小学1年生に、なった時に来夢が、サッカーを

辞めると言い出した。

未来の特訓に、嫌気がさしてしまったのだった。

未来は内心、ニンマリしていた。

恭介は、不安しか無かった。

そして未来の希望通り、来夢、それに斗夢迄

peaceのオーディションを受けて、研修生に

なったのだった。

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