第7話 スパルタな教師
次の日から早速教師が来た。しかも朝食食べてすぐ!
あのヤロー!あんたの娘はまだ療養中だっての!!
しかし頼んだのも、早くこの世界を知りたいのも私なので、頑張ります!
このエンダスト帝国はフィーラ大陸の中でも大国でノーダム神を崇める一神教。
一応一夫一婦制。王族だけ側室2人までOK。でも正室の王妃の子から王位継承権を持つ。
貴族にありがちな政略結婚のせいで愛人作るの当たり前の世界。バレて訴えられたら終わりだけど、そんな貴族は笑い者になる。
爵位は皇帝、公侯伯子男騎士爵。辺境伯もいて公と侯の間。上の者が話しかけるまで話しかけないとか、結婚する迄女性は処女じゃなくてはならないとか、細かい決まりがある。
その中で私が1番食いついたのが教会だった。
「神前裁判?」
父親が用意した教師はスパルタだが教えるのは上手い。
「神前裁判は命をかけた者が行う裁判のことです。死にゆく者や、死の直前の者、自身の命を賭けた者が行えます。
裁判では訴えた者、もしくは代理人が
神告者は証人を用意し証人は断る事はできません。証人や神判者は神の聖玉に手を置き嘘を吐けば聖玉が光ります。この世で唯一の目視できる奇跡ですね。」
この先生、
好きな考え方だ。
「嘘を吐いたり答えなかった場合、教会から破門が軽い刑で大逆罪が一番重い刑です。
因みに大逆罪は、衆人環視の中、罪人が死ぬまで体を少しずつ切っていきます。」
怖っわ!笑顔て言う先生も怖っわ!!
それからも色々教えてくれ、体を動かすリハビリもした。
リアナは物覚えが頗る良く、一度聞いたら覚えるから、滅茶苦茶助かってる。
先生の授業は前世の授業の2倍速で宿題もたっぷりだされる。ちょっとでも、 ?ってなったらブリザードがふく。
食らいつける頭脳で良かった!
先生ーセルシュ・ディ・ロッゼルは伯爵家の次男で帝立学院(大学のようなもの)の院生で口が堅いので私の教師になった。
「お給料が良かったんでね」
正直にありがとう。口止め料が入ってるからだよ。
私の記憶喪失は帝室だけに報告された。
帝室では記憶が戻る可能性を考えて箝口令を敷いたのだ。
大分肉付きも良くなって部屋を1人で歩けるようになった時、ウザい奴その2(その1は父親)がやって来た。
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